◯ ページ4
*
「ん〜、おいしい…!」
「初めて食べます、こんな味!」
「ふふ、こんなの大正にはなかったでしょ?」
「はい…!」
食べてる姿も可愛い。はあ、養いたい…これが母性?
「さあ、元気も補給できたところですし、帰るとしますか!」
「おぶらなくて大丈夫ですか?」
「もう、大丈夫だって!さあ、愛しの我が家が待ってるよ〜…!」
令和の時代は大正とは随分眺めも違うだろう。慣れない街並みに、キョロキョロとしている姿も実に可愛い。
「もう、お姉さん、また変なこと考えましたね?」
「うわ、もうその匂い嗅ぐの禁止!恥ずかしいじゃん…!」
「へへ、ごめんなさい」
いたずらっこみたいに笑うのも。
「ふわー、ただいまー!!…やっぱり、疲れたな…今日はもう何もしないー…」
「駄目ですよ、お風呂も入って、綺麗にしてからのんびりしてください」
長男らしさをここぞとばかりに見せてくるのも。
なんだか懐かしいんだよな、なんでだろう。
…というか、私、炭治郎くんに話さないといけないことがあるんだった。
「炭治郎くん」
「はい、なんですか?」
「私明日仕事だから、昼間一人になるけど…大丈夫だよね?」
「…え?」
「仕事。私も働かないと養っていけないからさあ」
「俺は…一人、なんですか」
「?うん、誰もいないよ」
「そんな…」
「え、何か、嫌なことでもある?」
「……俺を…俺も、仕事場に連れていってください!!」
「は?」
*
53人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くらげ(プロフ) - もちさん» コメントありがとうございます!続編、書くことにしました!拙い文だとは思いますが、是非… (2020年1月6日 8時) (レス) id: f0dc91b3a3 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ(プロフ) - ぽさん» コメントありがとうございます!炭治郎目線の話、書いてみようかと……よろしくお願いします。 (2020年1月6日 8時) (レス) id: f0dc91b3a3 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ(プロフ) - 友鏡さん» コメントありがとうございます!続編作ってみました…!よろしくお願いします! (2020年1月6日 8時) (レス) id: f0dc91b3a3 (このIDを非表示/違反報告)
もち - あの、この続編書いていただけn(殴 (2020年1月6日 0時) (レス) id: cd1b07e792 (このIDを非表示/違反報告)
ぽ - 面白かったです!炭次郎目線のお話も書いて欲しいです…無理せず、自分のペースで頑張ってください!応援してます!! (2020年1月4日 21時) (レス) id: cd196ace40 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:くらげ | 作成日時:2019年12月27日 22時