ただのお手伝いですので【時透無一郎】

御館様 ページ6

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霞柱様が蝶屋敷を出てから一週間。私はというと…



御館様にお呼び出しを受けています。

こわー、なんかしたっけ？？怒られるのかな…いや、でも心当たりはないんだけどな…








ーー「A。久しぶりだね。どれくらいぶりかな？」



「御館様……ええと、大体半年くらい…でしょうか」

「随分長く会っていなかったんだね。…私にはこの半年が一瞬に思えたよ。この頃、本当に色々なことが起こっているから」

「はい…」

「ところで、話だけれど。…霞柱の…時透無一郎から、Aをぜひ屋敷に迎え入れたいと申し出があったんだ。その話は聞いているかな？」

「…！あー…一瞬そんな話があったんですけど、冗談だと思ってました…」

「それが冗談じゃないみたいでね。無一郎がこんなにも言ってくるなんて、よっぽどAのことが気に入ったんだろう。考えてみてくれるかい？」

「…でも、蝶屋敷は…」

「しのぶにも、もちろん話はしているよ。快く受け入れてくれた…ああ、Aを追い出したいとか、そういう意味ではないよ。無一郎のところなら、安心してAを預けられる、と」

「……」

「どうかな。決して、悪い話ではないと思うけど」

「そう、ですね……






……では、その御話、お受けしたいと思います」


「そう。じゃあ、早速準備をしようか。…そうだな…出立は、来週で大丈夫かな？無一郎の家までは、鎹烏に案内してもらうといい。あまり遠くはないから、荷物は隠にお願いして…のんびり歩いていくのがいいかな」

「はい。…ありがとうございます。失礼します」






本当に霞柱様の屋敷に行くことになってしまった…ど、どうしよう。



ああ、まずは蝶屋敷のみんなに挨拶しないと、だよね。









ーー一方その頃、任務が終わり茶屋で一服していた霞柱…と、鎹烏は。


「アイツガ！！アイツガ屋敷ニ来ルコトガキマッタワ！！納得イカナイ！！！」

「もう、あいつとか言わない。えっと…あれ、名前なんだったっけ……とにかく、歓迎してよ」

「絆サレテルワ！モウ！！！」








遠くで何か言われている気配を察したA「ハックシュン！！！……うう、何か噂されてるのかな…」




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