大変 ページ18
*
「こら、やめろ善逸!その人が困ってるじゃないか!!」
「う、うーん…」
「あの、名前を聞いてもいいですかっ!?」
「…芦辺、Aです…」
「Aちゃん!俺たち運命だよぉお、結婚しよう!!!」
……この状況は、何だろう。
隣で、はーっと溜息をついているアオイちゃんに助けを求めようとするけど…
やれやれという風に、首を振られてしまった。あ、これは、助けてもらえないやつですね。
「その人も怪我人かもしれないだろう!」
「…ん?」
「すまない、君も何か怪我をしているからここにいるんだろう?蝶の髪飾りをしていないし……」
「え?……あ、あー…えっとですね…私、少し前までここで働かせてもらってたんですが…他の屋敷に、行くことになって。でも、蝶屋敷の人手が足りないと聞いたので、お手伝いに来た次第です」
「え、あ、そうなのか!…恥ずかしいな、勘違いを…」
「いえいえ、大丈夫ですよ。…えっと、あなたの名前は…?」
「あ、名乗っていなかったか!俺は、竈門炭治郎。こっちの叫んでるうるさいのは、我妻善逸。どうか、良くしてやってくれ」
「はい、もちろん。えっと、急ではあるんですけど…私、ここの食事を作るのを任されてまして。それで、どうせなら皆さんの好きなものを、と思って今聞いてるんです。何か、食べたいものはないですか?」
「えっっっAちゃんが作ってくれるの!?ああ、ここで死ねるなら本望だあぁ…」
「…その、我妻くんは、薬飲んでから考えてくださいね」
「うーん、俺は、たくさん食べられれば何でも…あ、伊之助はどうだ?」
竈門くんが話しかけたのは、隣で死んだようにベッドに横になっている……猪。
「……」
「すまない、ここに来てからずっとこうで…そうだ、伊之助は天ぷらが好きだから、そういうものがいいと思う」
「…そう、ですか。その、竈門くんは、毎日大変そうですね…」
「でも、毎日楽しいから!」
屈託のない笑みで答えられた。そうだね、楽しかったならそれが一番だよ。
見たところ、この子たちは時透くんよりは年上のようだけど、年は近そうだな。……お友達になってくれたり、しないかな。
時透くんには、多分同年代のお友達がいないと思う。(失礼だけど…)
だって、屋敷で私に対してあんなにでろでろした感じなのに、一歩外に出て他の隊士達と任務をしたら、ものすごい冷たいって噂だもん。
……いやいや、何でこんなところまで来て時透くんのこと考えてんの、私。
*
221人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くらげ(プロフ) - 鬼滅☆声優さん大好き( '-' )さん» コメントありがとうございます!読んでくださったんですね、あれ笑笑 もう友達とかとは行けないですよね……号泣するから…… (2020年1月27日 7時) (レス) id: f0dc91b3a3 (このIDを非表示/違反報告)
鬼滅☆声優さん大好き( '-' )(プロフ) - とりあえず煉獄さんの映画で持っていくものはポリバケツとバスタオルだね。(しのぶちゃん、むいくん、そして煉獄さん推しのうちは絶対にこれがないとあかんのや。持っていかんと海ができてまう。) (2020年1月26日 22時) (レス) id: 03ef5eb232 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 - くらげさん» 13ページのむいむい、カッコいいな。絶対秘密にするよ!これからも頑張って下さい! (2020年1月4日 15時) (レス) id: 345ee1e063 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ(プロフ) - 夜空さん» コメントありがとうございます!むいくんカッコよさとかわいさを兼ね備えててとてもいいですよね…! (2019年12月6日 19時) (レス) id: 1d714baff3 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ(プロフ) - もちさん» コメントありがとうございます!むいくんとても好きで書き始めてしまいました…!がんばります! (2019年12月6日 19時) (レス) id: 1d714baff3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:くらげ | 作成日時:2019年12月4日 21時