クリスマス番外編:暖かいのは[キメ学パロ] ページ13
*
こんにちは、いや、こんばんは。
唐突ですが、自己紹介を。私は芦辺Aといいます。キメツ学園高等部、三年蓮組。そう、しのぶさんと同じクラス。
ーー実は。
今日は、クリスマスなんです。ああ、雪が積もっているので、ホワイトクリスマスか。
本当なら、今日から冬休み……の、はずだったんだけど。委員会の仕事で、学校に来ないといけなかった。辛い。
そういえば、今日は剣道部も部活があるって言っていたっけ。
中等部の時透無一郎くんは、私の隣の家に住んでいる。剣道部に所属していて、何でもその腕前は大人も圧倒してしまうくらいだとか。
…帰りの時間が同じになったら、あわよくば一緒に帰りたいなぁ、なんて。
仕事を一通り終えて、帰ろうとした時。
「よもや、芦辺さんではないか!丁度良い、君に頼みたいことがあってな…」
「げ」
「げ、とは何だ。面倒くさいことではない、頼まれてくれるか」
「し、しますけど〜……」
「うむ、それは良かった!!では、これを職員室の俺の机までお願いする!」
「はぁい…」
両手いっぱいの、本やプリント。こんなもの、女の子に持たせる量ではないでしょう。
ーーそんなこんなで時間は過ぎて、もう夕方になろうとしていた。
随分遅くなっちゃった。はあ、剣道部も帰っちゃったよねぇ、こんな時間。
そう思って、靴箱に行くと。
「遅いよ。ずっと待ってたのに」
「えっ、時透くん!?…ま、まってて、くれたんですか…?」
「だから、そう言ってるじゃん。ほら、早く帰ろう」
さりげなく差し出された手を握ると、とても冷たい。
「ひぇ、つめた…どれだけ、待ってたんですか」
「……別に」
前をずんずん進んでいく時透くん。すると、急に家とは反対方向に曲がった。
「え、えっ、違います、こっち…」
「いいから黙ってて」
どんどん家から遠ざかっていく。
ーー数十分後。
目の前には、一面に光り輝くイルミネーションが。
「うわぁ…綺麗……」
「…Aと、一緒に見たかっただけ。兄さんには、秘密だからね」
「メリークリスマス、A。来年も、また一緒に来てね」
----------------------------------
メリークリスマス!
ささやかですが、くらげからのクリスマスプレゼントです。
皆さんに素敵な夜が訪れますように…
*
221人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くらげ(プロフ) - 鬼滅☆声優さん大好き( '-' )さん» コメントありがとうございます!読んでくださったんですね、あれ笑笑 もう友達とかとは行けないですよね……号泣するから…… (2020年1月27日 7時) (レス) id: f0dc91b3a3 (このIDを非表示/違反報告)
鬼滅☆声優さん大好き( '-' )(プロフ) - とりあえず煉獄さんの映画で持っていくものはポリバケツとバスタオルだね。(しのぶちゃん、むいくん、そして煉獄さん推しのうちは絶対にこれがないとあかんのや。持っていかんと海ができてまう。) (2020年1月26日 22時) (レス) id: 03ef5eb232 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 - くらげさん» 13ページのむいむい、カッコいいな。絶対秘密にするよ!これからも頑張って下さい! (2020年1月4日 15時) (レス) id: 345ee1e063 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ(プロフ) - 夜空さん» コメントありがとうございます!むいくんカッコよさとかわいさを兼ね備えててとてもいいですよね…! (2019年12月6日 19時) (レス) id: 1d714baff3 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ(プロフ) - もちさん» コメントありがとうございます!むいくんとても好きで書き始めてしまいました…!がんばります! (2019年12月6日 19時) (レス) id: 1d714baff3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:くらげ | 作成日時:2019年12月4日 21時