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「私、買い物してから帰るので。」
交差点にさしかかった時に私は言った。
「Aちゃん」
突然、腕を掴まれた。
「えっ！？」
咄嗟な事で声もでないし、振り払うこともできなかった。
「もう少し一緒に居たい…」
「荻野さん…」
あまりに驚いてしまい、ただ黙って荻野さんを見上げた。
「A」
荻野さんは私の両肩にてを乗せると、優しく自分の方に引き寄せた。
「A、俺やっぱりお前のこと…」
私は我に帰って、必死に胸押して離れた。
「荻野さん、冗談は止めてください。私は旦那さん居るんですよ。」
その場の空気を変えたくて、無理矢理に笑顔を作って言った。
「冗談なんて言ってないよ。俺は…」
「それ以上言わないで下さい。じゃあ、行きますね。」
私はベビーカーを押し、振り向かずに歩いた。
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アイス - 面白い！ (2015年3月22日 0時) (
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作者名：樹音 | 作成日時：2014年11月2日 20時
