＊この時の私は幸せ者だった ページ9
＊＊＊
午前のダンスレッスンが終わった後、私はドンヘ先輩からの呼び出しを受けた。
今日の全てのレッスンを終えた後…
私は何を言われるのか、気掛かりで他ならなかった。
私が何をしたのか、全く見当が付か無い。
私の知ら無いうちに、先輩を怒らせるようなこと しちゃってたのかな…
もしも目を付けられていたら…
嫌だよ、折角 同じグループの仲間なのに…
皆で、先輩含めて仲良くやっていきたいよ…
様々な思惑が頭の中を巡り、とてもレッスンには集中 出来無かった。
只々、時間の経過を待つのみだった。
そして全てのレッスンを終え、控え室に戻る。
心臓を打つ音が速くなっていくのを実感した。
とりあえず気を紛らわせる為にスマホを弄る。
皆ぞろぞろと帰って行ったが、やはりドンヘ先輩は その場で腰掛けたままだった。
そして最後の1人が出たのを確認して、先輩に話し掛ける。
訳の分から無いまま、不思議な部屋へと連れて行かれた。
ねぇA…そろそろ お前の愛、教えてよ
ねぇ…俺のこと好きでしょ？
全く理解の出来無い発言を次々に かまされる。
私が…先輩のことが好き…？
俺は お前が大好きだよ…？お前だって そうでしょ…？ねぇ
先輩の唇が、自分の唇に近付いて来た。
そして私は、無意識に先輩の胸を突き放してしまった。
状況が全く読めなかった。
只 只管 怖くて、怖くて。
気持ち悪いとさえも思えた。
「や、辞めて下さい……」
私は その場から立ち去ると、無我夢中で駆けた。
これが同じグループの先輩に対して、取って良い行動とは とても思え無かったけど、今更 後悔しても もう遅かった。
明日、合わせる顔が無い…
でももし、あの時あの唇を、受け入れていたとしたら……
急いで帰宅し、ささっと風呂を済ませベッドに潜った。
もう、早く眠りに就きたかった。
今さっきのことが夢だったら良いのに、夢になれば良いのにとさえ思った。
しかし、やはり気になって気になって、明日が不安で、怖くて、何度も何度も目が開いては、そのことばかりを考えていた。
「ま、まぁ…何とかなるよね……？」
そう自分に言い聞かせる。
そうでもし無いと、とても明日を迎えられる自信が無かった。
深呼吸をし、もう一度 毛布を被せた。
勿論 何とかなるはずも無かった。
この先、最悪の日々が始まることを、地獄の日々が始まることを、そして、大いに愛される日々が始まることを、きっと知っていたのはドンヘ先輩だけだっただろう。
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ジェジュチャミ(プロフ) - チョラさん» ドンへってすごいね。本物のドンへは嫉妬深そうだな。 (2014年9月4日 0時) (
レス) id: f9822be3d2 (このIDを非表示/違反報告)
チョラ(プロフ) - ジェジュチャミさん» ジェジュチャミさん＊コメントありがとうございます！本当に そうだったら、妬かずには いられ無いですね… ^^; (笑) (2014年8月30日 20時) (レス) id: e188ff00b1 (このIDを非表示/違反報告)
ジェジュチャミ(プロフ) - ドンへって彼女いたらこういうことしそうじゃない？ (2014年8月27日 0時) (レス) id: f9822be3d2 (このIDを非表示/違反報告)
チョラ(プロフ) - 奈美さん» 奈美さん＊コメントありがとうございます！私なんかの小説が、束縛の魅力を伝えられて光栄です m(_ _)m 本来あまり良いものでは ありませんが、この小説には きちんと “愛”が含まれています… (2014年8月25日 11時) (レス) id: e188ff00b1 (このIDを非表示/違反報告)
チョラ(プロフ) - リジェさん» リジェちゃん＊ありがとう！この小説も内容的に ちょっと危ないから、更新は のんびりすることにしてるよ (^^;; 待ってくれている方々の為にも、頑張らなきゃ！(｀･ω･´) (2014年8月25日 11時) (レス) id: e188ff00b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チョラ | 作成日時：2012年5月14日 20時
