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拳【YOU】 ページ6

シウ『この前のあいつか?』



シウ先輩は一歩ずつ、私に近づく。


あいつっていうのは…ヒョクの事だろう。


先輩の怖い顔に、私の足はすくんでしまって動けない。



『違います…』


シウ『じゃあ…誰?』


『いやっ…やめてくださいっ。』



シウ先輩は私の肩を力いっぱい掴んで壁まで追い詰めてきた。



シウ『なぁ…俺、Aの事好きだよ。』


『先輩、、、なに言って…』


シウ『黙れ。』


『んんっ…!!!』



信じがたい言葉に言い返す暇もなく、先輩は無理やりキスをしてきた。


男の力に勝てるはずもなく、身動きが取れない。



ドンヘ…ドンヘ…


助けて…




  『Aっ!!!』




聞き覚えのある声とともに、先輩は私から引きはがされた。


その瞬間足の力は抜け、私は地面にしゃがみ込んでしまった。



『…ドン…ヘ…』



目の前にいるのは紛れもなくドンヘだ。



シウ『痛ってぇ…』



ゆっくりと立ち上がるシウ先輩に、


今まで見たこともない怖い顔をしてドンヘは近づいていく。



まるで…今にも、殴りかかりそうな…。




『ドンヘ…ダメ…!』




私は必死に叫んだけど、ドンヘは全く私の声が聞こえていない。




DH『Aは俺のです。』




ものすごく低い声でドンヘがそういったその時。


"ボコッ"


鈍い音がロビーに響いて、倒れこんだ…ドンヘ。




『ドンヘっ…!!』


シウ『へぇ…そういうこと…。』



倒れこんだドンヘをみて、ニヤリと笑うシウ先輩。


その冷血な笑みに背筋が凍った。



シウ『一般女性とスターが恋愛…笑わせるな。』



まずい、バレた。


DH『もう二度と…Aに近づくな。』


シウ『あんた…何言ってんの?芸能人だろ?

Aに近づいちゃいけないのはあんただろ。』



"ボコッ"



DH『っっ…そんなの関係ない。』


『先輩っ!!!やめてください!警察呼びますよ!』



ドンヘはまっすぐな目で先輩を睨み返し、殴り返すことはしなかった。


シウ先輩はそんなドンヘをみてフッと嘲笑った。




『大丈夫?立てる?』


DH『平気だよ…行こう。』


シウ『俺がAを愛する気持ちは変わらない!!!』



私たちに聞こえるように叫ぶ先輩。


それでもドンヘは振り返らず、私の不安そうな顔をみて



DH『大丈夫、家に帰ろう。』



いつもの笑顔でそう言ったけど…


前を向いたドンヘの顔が、悔しさと怒りが入り混じった顔を


私は何も言えずに見ていた。

今の時期【LT】→←残業【YOU】



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設定タグ:SUPERJUNIOR , ドンヘ   
作品ジャンル:恋愛
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ゆぅちる(プロフ) - なつきさん» お返事遅くなって申し訳ないです!いつも待たせてしまってごめんなさい・・・泣 これからも頑張りますので、よろしくおねがいします! (2015年1月29日 18時) (レス) id: d26edd5f22 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅちる(プロフ) - ひーさんさん» お返事遅くなりました、すみません泣 楽しみにしてくださってありがとうございます!たくさん更新するので、これからもっと大好きになってください〜!^^ (2015年1月29日 18時) (レス) id: d26edd5f22 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅちる(プロフ) - ハマさんさん» お返事遅くなってすみません!お待たせして本当にごめんなさい、それとありがとうございます!これからも頑張ります!応援よろしくおねがいします〜! (2015年1月29日 18時) (レス) id: d26edd5f22 (このIDを非表示/違反報告)
なつき(プロフ) - はじめまして^ ^いつも楽しみにしています!がんばってくださいね♪ (2015年1月4日 13時) (レス) id: 35f287b6e5 (このIDを非表示/違反報告)
ひーさん(プロフ) - 更新ありがとうござます。とっても楽しみにしてました(^-^)この物語の主人公がどの小説より好感が持てて大好きです。 (2014年12月19日 22時) (レス) id: 66bd5e62a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海李 | 作成日時:2014年11月10日 20時

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