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疑いと真実【YOU】 ページ42

『…よし、終わった…』




何時間もパソコンと睨めっこして、



やっと一仕事終えた私は大きく肩を回した。




『もうこんな時間…』




携帯のディスプレイに表示された深夜1時。





ドンヘ、まだ仕事かな。





返ってきていないメールの返信を気にしながらも



私はジャケットを羽織ってオフィスを出た。





 ?『A!』




『…先輩。』





後ろから聞こえた声に立ち止まって振り向くと、



シウ先輩が息を切らして走ってきた。



先輩とは、あの事件以来話していない。




つい警戒してしまって身構えると、



先輩は少し悲しい顔をして笑った。





シウ『…完全に嫌われちゃってるな。』



『なんの用ですか、』




シウ『悪かった、あの時…あんなことして。』




そういうと、先輩は私に向かって深く頭を下げた。




シウ『あの時の俺はどうかしてた…ほんと、ごめん。』



『…私の事を世間に言いふらしたのも、どうかしてたからですか?』



シウ『えっ…?』




ドンヘがテレビに私たちの事を発表したときに流れた私の個人情報。



名前、写真、会社、住所、電話番号…



私とドンヘの関係と、その情報を知っているのは先輩だけ。




あの時情報を流したのはきっとこの人だろう。




『正直、先輩の事簡単に許せないです。

 会社の名前まで公開するなんて、そんなの…



シウ『ちょっとまて、なにを言って…



『先輩でしょう?メディアに私の情報を流したのは…』



シウ『メディア?俺はそんなことしてない。』



『…でも、私の事を知っているのは先輩しか…



シウ『最初はマスコミや会社に言ってやろうと思ってた。

  でも…、君の彼氏は俺の事を言わなかった

  俺を訴えることもできたのに。

  君との関係がバレたくなかったのかと思ったけど

  そのあと彼が自ら公表してる映像をみて

  …言えなくなったよ。』




そう言った先輩の目はまっすぐで、



とても嘘をついているようには見えなかった。




『それじゃ…いったい誰が…』ボソ



シウ『ん?』



『い、いえ、なんでもないです。

 私の勘違いみたいです…誤解してすみませんでした。


 先輩も、あのことはもう気にしないで下さい。』





『それじゃ、失礼します。』





先輩に背を向け、私は考えていた。




先輩じゃないなら…誰があんなことしたんだろう。

笑み【LT】→←前触れ【EH】



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設定タグ:SUPERJUNIOR , ドンヘ   
作品ジャンル:恋愛
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ゆぅちる(プロフ) - なつきさん» お返事遅くなって申し訳ないです!いつも待たせてしまってごめんなさい・・・泣 これからも頑張りますので、よろしくおねがいします! (2015年1月29日 18時) (レス) id: d26edd5f22 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅちる(プロフ) - ひーさんさん» お返事遅くなりました、すみません泣 楽しみにしてくださってありがとうございます!たくさん更新するので、これからもっと大好きになってください〜!^^ (2015年1月29日 18時) (レス) id: d26edd5f22 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅちる(プロフ) - ハマさんさん» お返事遅くなってすみません!お待たせして本当にごめんなさい、それとありがとうございます!これからも頑張ります!応援よろしくおねがいします〜! (2015年1月29日 18時) (レス) id: d26edd5f22 (このIDを非表示/違反報告)
なつき(プロフ) - はじめまして^ ^いつも楽しみにしています!がんばってくださいね♪ (2015年1月4日 13時) (レス) id: 35f287b6e5 (このIDを非表示/違反報告)
ひーさん(プロフ) - 更新ありがとうござます。とっても楽しみにしてました(^-^)この物語の主人公がどの小説より好感が持てて大好きです。 (2014年12月19日 22時) (レス) id: 66bd5e62a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海李 | 作成日時:2014年11月10日 20時

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