振り続ける雨【YOU】 ページ37
"ザザザザ―"
" ―俺、送っていけないんで使ってください。 "
キュヒョンが貸してくれた傘にあたる大粒の雨。
さっきまで一緒だった彼の言葉を思い出していた。
" ―思ってることは、思っているだけじゃ伝わりませんよ。 "
ぶっきらぼうな言い方だったけど、背中を押してくれたキュヒョン。
帰らなくちゃ、ドンヘが待ってる家に。
起きた時に私がいなかったらきっととても寂しがるだろうから…
コンビニで買ったプリンの入った袋を片手に、
雨の中を早歩きで帰っていた。
角をまがると、
数メートル先に見えてきたマンションと…
『…ドンヘっ…?!』
傘もささずに、おぼつかない足取りでいるドンヘがいた。
急いで駆け寄り、倒れるギリギリで支えた彼の身体。
『ドンヘっ、しっかりしてっ、なにしてるの…!』
DH『……Aっ』
"ギュッ―"
『ドン…h、
DH『どこ行ってたんだよ馬鹿っ、』
ドンヘは私を強く抱きしめた。
まるで私の存在を確かめるように、力強く。
雨で冷え切ったはずの身体に染みこんでくる熱。
『ドンヘ、ごめ…
DH『Aだけだから。』
私を抱きしめたまま、
雨の音に混じって聞こえた彼の一言。
たったその一言で、
聞きたかった事も不安だったことも
全部どうでもよくなった。
あぁ、私はやっぱりこの人じゃないと駄目なんだ
辛くても、ドンヘと一緒がいい
ちゃんと、私の事を想ってくれてた…
『ドンヘ…』
"―バタッ、、、"
身体を離すと、そのまま地面に倒れこんだドンヘ。
『ドンヘ!!!大丈夫!?ドンヘっっ、、、!!』
そんな2人に容赦なく雨は打ち付け、
一晩中ずっと雨がやむことはなかった。
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ゆぅちる(プロフ) - なつきさん» お返事遅くなって申し訳ないです!いつも待たせてしまってごめんなさい・・・泣 これからも頑張りますので、よろしくおねがいします! (2015年1月29日 18時) (レス) id: d26edd5f22 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅちる(プロフ) - ひーさんさん» お返事遅くなりました、すみません泣 楽しみにしてくださってありがとうございます!たくさん更新するので、これからもっと大好きになってください〜!^^ (2015年1月29日 18時) (レス) id: d26edd5f22 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅちる(プロフ) - ハマさんさん» お返事遅くなってすみません!お待たせして本当にごめんなさい、それとありがとうございます!これからも頑張ります!応援よろしくおねがいします〜! (2015年1月29日 18時) (レス) id: d26edd5f22 (このIDを非表示/違反報告)
なつき(プロフ) - はじめまして^ ^いつも楽しみにしています!がんばってくださいね♪ (2015年1月4日 13時) (レス) id: 35f287b6e5 (このIDを非表示/違反報告)
ひーさん(プロフ) - 更新ありがとうござます。とっても楽しみにしてました(^-^)この物語の主人公がどの小説より好感が持てて大好きです。 (2014年12月19日 22時) (レス) id: 66bd5e62a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海李 | 作成日時:2014年11月10日 20時