大きな疑い【DH】 ページ33
"―ピロリン♪"
DH『ん…んぅ…』
遠くで聞こえる聞きなれない携帯の着信音に目が覚めた。
殴られたような頭痛がして、
視界はボヤけたままクラクラと揺れる。
"―ピロリン♪"
…鳴っているのはAの携帯だ。
DH『…A、携帯…鳴ってるよ。』
あまりの身体の重さにベッドから起き上がることなく小さく声を出す。
だけど、Aの声は帰ってこない。
この部屋だけじゃなく、家全体に音がなくて、誰もいないような…
DH『A…?』
重い体を起こし、ベッドから降りるとリビングへむかった。
DH『A、どこ…?』
床には脱ぎっぱなしのコートとおきっぱなしのカバン。
"ブーッ、ブーッ、ブーッ、、、"
その時、テーブルの上でなったのは俺の携帯だった。
DH『…もしもし』
ジニ<あ、オッパ!?>
DH『ジニ。』
ジニ<聞いたよ、熱あるんでしょ?大丈夫?>
DH『うん、平気…。』
ジニ<平気じゃないでしょ、辛そうな声してますよ?>
DH『ただの風邪だから…』
ジニ<オッパ、今宿舎ですよね、なにか食べ物持っていくよ!>
DH『いや、大丈夫だって』
ジニ<なにがいい?ゼリーとかがいいかな?>
DH『…ジニ。』
俺が名前を呼ぶと、ジニは黙った。
DH『ジニ、お前わかってるだろ…
俺が今どこにいるのか。』
ジニ<…わかんない。>
DH『ジニ…俺はお前の事好きだよ、
だけど、それは後輩としてだってこと…この前も言ったよね?』
完結したはずだったジニと共演していたドラマ。
予定になかった続編の決定、撮影もいきなり決まって…
全てが急な事だった。
撮影が始まって仕事中ジニと過ごす時間も増えたけど、
撮影が終わった後の外食や、
撮影が始まるまでの少ないオフの空き時間…
"映画の打ち合わせもかねて"と誘われて
プライベートでも過ごす時間が多くなっていった。
Aとの時間を作りたかったけど、
これも仕事なんだと…そう自分に言い聞かせ続けた。
そして気づけば、1ヶ月にAと連絡する事自体、
片手で数えられる回数になって…
だんだんと大きくなっていた疑いが確信に変わったのは、
ある日、ジニに誘われ彼女のマンションに行った時だった。
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ゆぅちる(プロフ) - なつきさん» お返事遅くなって申し訳ないです!いつも待たせてしまってごめんなさい・・・泣 これからも頑張りますので、よろしくおねがいします! (2015年1月29日 18時) (レス) id: d26edd5f22 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅちる(プロフ) - ひーさんさん» お返事遅くなりました、すみません泣 楽しみにしてくださってありがとうございます!たくさん更新するので、これからもっと大好きになってください〜!^^ (2015年1月29日 18時) (レス) id: d26edd5f22 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅちる(プロフ) - ハマさんさん» お返事遅くなってすみません!お待たせして本当にごめんなさい、それとありがとうございます!これからも頑張ります!応援よろしくおねがいします〜! (2015年1月29日 18時) (レス) id: d26edd5f22 (このIDを非表示/違反報告)
なつき(プロフ) - はじめまして^ ^いつも楽しみにしています!がんばってくださいね♪ (2015年1月4日 13時) (レス) id: 35f287b6e5 (このIDを非表示/違反報告)
ひーさん(プロフ) - 更新ありがとうござます。とっても楽しみにしてました(^-^)この物語の主人公がどの小説より好感が持てて大好きです。 (2014年12月19日 22時) (レス) id: 66bd5e62a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海李 | 作成日時:2014年11月10日 20時