【ハイキュー】やきもち排球男子

灰羽＊大好き ページ8

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・灰羽リエーフのやきもち
・リクエストは愛菜様より

……………



窓の外はもう真っ暗


今さっきまで合同練習をしていた

烏野高校体育館にて



「日向くん、凄かったよ！」

「エッヘヘ…それほどでも…！」



片付けの際にたまたま手伝ってくれた、烏野の10番こと日向くんと、流れで色々話し込んでいた


分かりやすく照れる日向くん、そんな様子に、思わず顔が綻んだその時



「オイ日向！ Aさんはオレの彼女だぞ！」



大声と共にふわっと体が宙に浮く感覚がして

高くなる視界、その端にチラつく銀髪



「え、ちょ、リエーフ！？」



突然どこからともなく現れたリエーフ

ニッコリ抱きかかえられた私も、それにギョっとする日向くんも、少し遅れて状況に理解が追い付いた

なんてそんな事、リエーフはお構いなしに



「フッフッフ、Aさんは俺のなんだからな！日向みたいな小さい男には渡さない！」


「な"！！小さいは余計だろ！！」




憤慨する日向くんを、リエーフはケタケタと陽気に笑って見せ

それから依然として私を抱えたまま、向かう先は人目に触れない体育館の陰



「もーAさんも！ 俺というカッコいい彼氏がいながら、ダメじゃないすか！」



「いや、自分で言っちゃ＿＿＿ん、！」




まるで、噛み付くようなキス

角度を変えて、吐息を重ねて、勢いに任せた口付けは落とされる

余裕をまとったそれは、悔しいことに、私ばかり受け止めるのに必死で




「逃げちゃダメっすよ」




大きなリエーフの体は、すっぽり私を包み込んで

頭の後ろに優しく添えられた手さえ、私を離すまいと強い想いが込められており



「宮城まで来て、何やってんの…！」




熱い手で口元を覆いながら

やっと離れてくれたリエーフに、わずかながらも抵抗の言葉を投げ返す、けれど



「どこだろうと関係ねえっす！ Aさんに近づく男がいたら、追い払うまでですから！」



言い返した私がバカだった

リエーフを宥めるどころか、追い討ちくらってうるさい胸は手で抑えても止まんないし




「俺、誰よりもAさんが大好きなんで！」




笑うリエーフは眩しいくらい無邪気なくせに

その瞳は、獣さながらに光っていた




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