角名＊君にだけ ページ34
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・角名倫太郎のやきもち
・リクエストは暁月ニル様より
……………
ここ最近、私を睨む視線が増えた
いや普段から睨まれているのかというと、これが実はそうなのだ、でも私は何も悪くない
悪いのは全部、角名倫太郎である
「角名、最近女の子振った？」
「あー、うん」
ほらやっぱり、思った通り
「またこっぴどく振ったやろ」
「普通だと思うけど」
「角名の普通は普通ちゃうねん」
この身長のでかい男はモテる部類に入る
実際、私も角名を好きになった一人であり、そんな彼の彼女の座を勝ち取ったのも私
こんなに怠そうな顔をしていても、バレーのコートに立って活躍する姿を見れば、恋をする女の子が出てきてしまうのだ
まあ、それは良い、それは良いんだけど
「彼女いるんだから無理じゃん」
「言い方ってもんがあるやん」
「彼女以外に優しくする理由って何」
告白してきた女の子をみんな、ごめん、無理、の二言で一刀両断してしまうのはちょっとどうなんだ
彼女、つまり私がいるから、と言って、角名がちゃんと断ってくれるのは素直に嬉しい
でもその断り方のせいで、私は非常に困っている
「何で知らん子に睨まれなあかんの」
私が何かしたかと思い悩んだ頃もあった
それでもやっぱり身に覚えがなくて、色々探って突き止めた原因が、角名に振られた逆恨みだなんて
知らない女の子に睨まれるとか、まるで少女漫画
それもこれも全部、角名のせいだ
「女の嫉妬はこわいんやで」
「俺が守るし良いでしょ」
「守る前に優しくすれば良い話やん」
「俺は好きな子にしか優しくしないの」
角名はこれでいて私には随分優しい
重い荷物は代わりに持ってくれるし、食べて美味しかったものは分けてくれるし、デートはいつも私の好きなところだし
私に優しいってことは、私が好きだってことで
「その言い方はずるい」
「ホントのことだし」
私以外の子に優しくして良いの、と言われたらそりゃあ首を振ってしまう、けれども
でも角名が告白を断る度に睨まれてたら、生きづらいったらないだろう
やっぱりどうにかしてほしい、と告げた私に角名は
「あのさ、嫉妬してんのは、俺が振った子たちだけじゃないからね」
溜め息を吐いて、私の頭に手を置いて
「俺はAにしか優しくしないけど、Aは誰にでも優しいよね」
「え、」
「俺が嫉妬してないと思ったら大間違いだよ」
反論は全て、キスに飲み込まれてしまった
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レス) id: 0be6243c60 (このIDを非表示/違反報告)
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林檎(プロフ) - もう皆の嫉妬めっちゃ可愛いです！！あと、リクエストなんですけど牛島さんとかで無意識に嫉妬とかどうですかね？ (2019年5月30日 19時) (レス) id: 45f25e106d (このIDを非表示/違反報告)
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