黒尾＊幼馴染み ページ28
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・黒尾鉄朗のやきもち
・リクエストは蝶々夫人様より
……………
「この後、何か用事ある？」
不意に名前を呼ばれて振り返ると、確か隣のクラスだった男子がいた
今日この後といえば、放課後だ
特に何の予定もないので、そう答えようとした
「あー悪いけど、この子は今から俺と用事」
そんな声とともに、ぐいっと手を引かれて
後ろへ倒れかけた私を受け止めたのは、部活の主将でもあり幼馴染みでもあるクロ
いや待って、何でクロがここにいるの
ここは二年生のフロアの廊下のはずだけど
「ってことで、ごめんな？」
「えっ、ちょっと！」
いやいや、ごめんな、じゃないでしょ
用事なんてないし、クロとは何も約束してないし、相手の返事も聞かないで私の手を引いて歩き出すとか何のつもりだ
クロの力は強くて、掴まれた手首が痛い
「ねえ、クロ、ねえってば！」
「お前さあ、何で気付かねえの？」
「はあ？」
「あんなん告白に決まってんじゃんかよ」
告白の二文字が頭の中を駆け巡った
よく分からなくて、私が混乱してる間にも、クロは私の手を引いて歩く足を止めない
ただでさえ育ち盛りな男子高生、それもこんなにでかく育ったクロ相手に、力で敵うはずもなく
そのまま二人で、下駄箱までたどり着いた
「ほら、帰んぞ」
「クロと？」
「他に誰がいるんだよ」
クロとは幼馴染みだから、そりゃ家は近い
部活帰りはいつも一緒に帰ってる、けれど、今はテスト期間なのだ
部活がないのにわざわざ一緒に帰るなんて、幼馴染みっていう理由があったとしても、もうそんな年齢じゃないだろう
「……なら、俺の彼女になれば？」
思ったまま口に出した私に、クロが言い放った
今度は彼女の二文字が脳内を埋め尽くす
「そうすれば俺も、さっきみたいなのから堂々とお前を守れるし、幼馴染みだからって理由に頼らず毎日お前と一緒にいれるし」
クロは他愛のない話でもするような口調で、靴を履き替えながら言葉を続けて
固まって動けない私のもとに戻ってきてから
その大きな背中を丸めて私を覗き込んだ
「何、それ、クロ、私のこと好きみたいじゃん」
「好きだっつの、バーカ」
ほんとに？ いつから？ 何で私？
理解の追い付かないことがありすぎて、どれから言い返せば良いか分からなくて
やっぱり私は固まって動けないのに
「だからわざわざ、教室まで迎えに行ったんだろ」
クロは、いつもの調子で笑っていた
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花姫~Hanahime~ - 京谷賢太郎が夢主は岩泉君と付き合っていると思っているという勘違いでヤキモチしているのをリクエストをお願いします (2022年10月22日 23時) (
レス) id: 0be6243c60 (このIDを非表示/違反報告)
にあ - 尊すぎて尊い結婚したい (2020年10月17日 16時) (レス) id: 7db8325854 (このIDを非表示/違反報告)
すずな - マッキーが可愛すぎる件について (2020年1月12日 21時) (レス) id: e6917f59b8 (このIDを非表示/違反報告)
アニネコ - こんばんは。リクエストですけど、牛島さんで床ドンと天童さんで壁ドンと牛島さんと及川さんでダブル壁ドンお願いします!! (2019年6月16日 23時) (レス) id: 4f283aba3e (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - もう皆の嫉妬めっちゃ可愛いです！！あと、リクエストなんですけど牛島さんとかで無意識に嫉妬とかどうですかね？ (2019年5月30日 19時) (レス) id: 45f25e106d (このIDを非表示/違反報告)
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