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翌日、探偵社のお昼過ぎ



「Aさん、この書類のことで」



ちょっと聞きたいことが、と、人当たりの良い笑顔で話し掛けてきたのは敦くん

快く返事をして、彼の手にする書類を覗き込んだ


「成る程! 有り難うございます、助かりました」

「ううん、また困ったらいつでも聞いてね」


はい、と元気良く頷く敦くんに、お役に立てて良かったと微笑み返すと

その綺麗な白い髪を揺らして、もう一度お礼を云ってくれた、かと思えば



「ところで、太宰さんのことなんですけど」



突拍子もなく、そんな風に切り出された

もちろん切り出したのは敦くんで、爽やかな表情のまま発せられた言葉に、思わず敦くんを三度見して

え、今、ダザイサン、と聞こえたんだけど



「えっと、ど、どうしたの?」

「あの、違ったら否定して頂いて良いんですけど」



違ったら? 否定?

あまりに敦くんがさらと云うものだから



「Aさんって太宰さんのこと好き、ですよね?」



本当に待って欲しい

最近の私と太宰さんを見て何となくとのこと

野生(虎)の勘というか何というか

色んな意味での驚きで胸がごった返して、出来たのはただ、笑顔を引き攣らせることだけだった



「太宰さんがAさんを好いているのは、前々から社の皆が承知済みでしたけど、ここのところ特に太宰さんが面倒くさいんです」



ここのところとは、きっと、太宰さんが引っ越してからの最近の話だろう

そもそも、私は最近まで、太宰さんの気持ちなんて全く知らなかったのだけど

さっきから本当に吃驚の連続だ



「この間太宰さんと外回りに出た時なんか、ずーっとAさんの惚気ばっかりで、確か " Aさんが妬いてくれた " とか」



図星のような、恥ずかしいような、そんな感情に襲われる私に、敦くんは優しい顔になって続ける


「でも僕、太宰さんとAさん結構お似合いだと思うんですよね」


っていうか、太宰さんがAさんを好き過ぎて、と小さく笑った後、敦くんは真っ直ぐに私を見据えて云った



「だからもし太宰さんのことが好きでしたら、早く伝えてあげて下さいね?」



好きになった人が既に私を好きだと云ってくれてる

敦くんもこう云ってくれてる

けれど、私にとっては、ふわふわした掴めない夢のようでまだ半分くらい信じられてなくて

ああ、いつどうやって伝えよう____?



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カズハ(プロフ) - 太宰さんの言葉選びが最高すぎてキュンキュンしました!!ありがとうございます!! (8月7日 3時) (レス) @page50 id: a9129a72cb (このIDを非表示/違反報告)
カカオ - すみません。「 やきもち日和」のパスワードは何ですか? (2018年6月8日 0時) (レス) id: bcda3478dd (このIDを非表示/違反報告)
神羅°(閲覧専用)(プロフ) - 最高です!!太宰さんがかっこよすぎてキュンキュンしちゃいました(歓喜)ありがとうございますw (2018年3月18日 1時) (レス) id: 7fad23618c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 太宰さんかっこよすぎて、キュンが止まりませんでした!完結おめでとうございます! (2018年3月4日 1時) (レス) id: fe3c394919 (このIDを非表示/違反報告)
サッピー(プロフ) - この話最高でした!もう一途な太宰さん最高!ついつい顔がにやけてしまいました!完結おめでとうございます!! (2018年2月16日 12時) (レス) id: d2c3ca49e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:どんぐり | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年8月16日 17時

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