ー真の主将ー３

教材室 ページ4

ー澤村sideー









菅「引退……」
東「さっきメールに気づいて…」









クソっ！





菅「ちょ、大地！？」









慌てて教室を出ていった俺にスガが呼び止める

けど、そんなことは気にしてられない。








頭上でチャイムの音が聞こえたがそのまま職員室のドアを開けた。




勢い良く開けたせいか何人かの先生が驚きながら俺をみてる。


その中の1人の元へ歩いた。









武「さ、澤村…くん？」

澤「Aのこと」









それで察しがついたのか


場所を変えようか






といつかと同じように教材室に連れてこられた。









武「……Aくんから今朝、連絡が入りました」







．





−−−−武「烏野高校、武田です」



『……先生っすか』
『……………昨日改めて考えたんです。やっぱり引退しようと決めました』



武「何でか聞いてもいいかな？」



『学校も少しだけ休学することにしました。もちろん親の承諾済みです』





武「昨日まではもったいないって……」






『部活は…続ける意味が無くなって…。あいつらに頑張れよと伝えてください』−−−−−









武「休学の理由とか聞いてみたけど何だかんだ言ってはぐらかされた」





申し訳なさそうに言う先生はいつもより小さく見えた









“大地。ごめん”








あの言葉を言ったAはどうだった……？









．





！








まてよ？



“天才”
“天才のお前がこんな……”









ちゃんと覚えてる。



Aの顔は見てないけど……。









俺があの時言った言葉。





ちゃんと覚えてる。









勝手に口が話してるのをまるで傍観者のように聞いていた。









最低だ……。



あいつにだけは言っちゃいけなかったのに…。









澤「Aの…復学って」

武「学校側が罰したならともかく、今回は自主的にだから僕たちはあっちが期限を言わない限り分からないよ」







ーーただ







先生は言葉を続けた









武「一日だけ、期末テストを受けに学校に来る日がある。日付は分からないけど、その時に１回話してみては？」









まだ、チャンスはある！

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