悲しみと愛に溺れる【ハイキュー!!】短編集

縁下力×二口堅治×赤葦京治×飛び降り※リクエスト ページ15

赤葦side


赤葦「こんなところにいた」


宿舎の屋上


縁に足をかけ、真っ直ぐ空を見つめるA


『京治、失った信頼ってどうやったら取り戻せる？』


俺に背を向けたまま


赤葦「...どうかな、失った信頼を取り戻すのはそうそう簡単じゃないけど


それと同じくらい信頼を失うってよっぽどじゃないとないと思うよ」


『...私、力に酷いこと言った、

怒鳴っちゃった、


隣にいた賢治、めっちゃ怒ってた、

賢治にも八つ当たりした、』


怪我をした縁下を止めるために、珍しく激しい言い合いになった


お互いに冷静ではなかったから、その中で言ってしまった言葉を気にしているのだろう


『大切な人に嫌われるくらいなら、死んだ方がましだ』


振り向いた彼女の顔は涙が溢れていて


苦しそうで


でも、


赤葦「大丈夫なんじゃないかな」


だって、








「「A！！」」



嫌いな人をこんなに必死に探さないから



縁下「A、ごめん

Aは俺を思ってくれて言ったんだよね？

俺、分かってたのに、意地張って、」



二口「俺は何とも思ってねぇーから！さっさとそんなところから降りてこい！！」



立ち上がった彼女はこちらを振り向き、


飛んだ




二口「......っと、」




二口の胸に


『ごめんなさいｯｯ、、、ごめんｯなさいｯｯ、』









二口「はぁぁぁぁぁ、まじでバカじゃないの？」

縁下「でも、本当によかった」

赤葦「いつ飛ぶかヒヤヒヤしたよ」

『...みんな、ありがと』

牛島若利×OD※リクエスト→←日向翔陽×リスカ※リクエスト

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