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朝8時。


鳴った体温計には39.5℃と表示されていて、思わず4人で顔を見合わせる。





「さすがに病院じゃない?」


「うん…水も全然飲めないし脱水になってもおかしくない」




作ちゃんの言葉に優斗が頷く。





優斗が車を、作ちゃんとガリさんがその他諸々準備している中、瑞稀を運ぶ係に任命された俺は床に座って様子を見ていた。


浅くて速い呼吸が苦しそうで、気休めにもならないけど一定のリズムで胸を叩く。




すると、ゆるゆると瞼が持ち上がった。





「悪い、起こした」





熱が高過ぎるせいか焦点はいまいち定まっていない。




「瑞稀、見えてる?わかる?」




ゆっくりと俺を捉えて、何か言いたげに口を開いたけど空気が刺激になったのか喉を押さえて顔を顰める。




「ごめん、無理に喋らなくていいから」



「…、はしもっちゃん、せっかく作ってくれたのに、食べられなくてごめん、」



「飯のこと?そんなのまたいつでも作るから大丈夫」



「さくまのプリンも、楽しみにしてたのに、」





瞬きとともにすうっと涙が流れていった。





「迷惑かけて、ごめん…、」





けんけんと乾いた咳をして、喉の痛みに顔を歪ませながらも譫言のようにごめんと繰り返す。



高熱のせいで身体だけじゃなくて気持ちもだいぶやられてしまっているようで、見てるこっちが辛くなってくる。

 



「大丈夫、誰も迷惑なんて思ってないから。しんどいでしょ?寝ていいよ」





そっと掌で目元を覆うと、すぐにまた苦しそうな寝息が聞こえてきた。

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ぶる(プロフ) - 更新楽しみにしています! (2021年1月27日 21時) (レス) id: 6a2962c17e (このIDを非表示/違反報告)
きょもほく - はじめまして!更新頑張ってください!! (2021年1月26日 15時) (レス) id: 5c9a2881b6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ドン | 作成日時:2021年1月26日 3時

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