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好きだ。好きで好きでたまらない。もう、欠点も全部受け入れられる。俺にりんごをくれる時の嬉しそうな顔が忘れられない。(りんごとバナナしかくれたことがない。桃を食べようとしたら、スライディングしながら奪われた。)
ソウタ!って呼んでくれた声も。(美梨ちゃんがマヒロに飽きたのでソウタに変わった。)
俺の気持ちに気づいてくれたらいいのに。



だけど…もう。俺は。

迷惑かけ続けてごめん、美梨ちゃん。俺は2階の窓から身を乗り出した。さよならだ。じゃあ、またね…

「待ちなさいよ、タロウ!何やってんのさ」

美梨ちゃん…俺はもう決めた。決めたのに…
振り払って窓から飛ぼうとする。後、タロウは流石にセンス悪い。こんな時になんだけど、かなり残念だと思うよ。

「ヤダ、やめて…消えないで…」

え…美梨ちゃんが、俺の為に悲しんでくれてる?そんなこと…そんなことされたら決意が揺らいでしまう。

「あの、さ…好き、だよ?」

ん?美梨ちゃんは何かを覚悟したような顔だった。

「ちゃんと好きだから。おかしいって思うかもしれないけど…だからさ、私を恋人にしてよ、トオル」

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作者名:ΨΨ | 作成日時:2018年6月8日 23時

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