第865話 ページ49
Aside
若い俳優の人気とは日々変動するもので
気を抜くと、すぐに落ちてしまう
そして、それに怯える者、1名
蒼「一発屋とかになっちゃわないよねぇ………？時の人になったらどうしよう…………」
「はっきり言うよ。それは要らない心配だと思う」
蒼「えぇ…………？でもさぁ、見てよ、ほら。もうすでになんか新しく話題になってる子が……」
「え？どれ…………」
そう言って蒼に見せられた雑誌の特集ページには
『期待の新人、神谷明未！142cmの体でトップを目指す！』
「うっわ、チビぃ…………」
蒼「そこじゃなくて！不安じゃん、こんなのもう……」
「まあ、ゆーてそこまででもないんじゃないの？見てみ？チビだから6頭身やで。やってけないでしょ、流石に」
蒼「そうかもだけど…………なんかさ、可愛い系って言うの？私と被る…………」
「確かに…………」
蒼「それにこの子、なんか性格悪そう」
「うわ、ざっくばらん…………。そんなの気にしたってしょうがないしさ、もう寝たら？寝て忘れようぜ？」
蒼「うん……」
「季節の変わり目で明け方冷えるから、布団まだ厚めのね。窓も、開けすぎないように」
蒼「おかんか」
「姉御や。はい、おやすみー」
蒼「うん、おやすみ」
神谷明未か……
確かに、性格は悪そうだよな…………
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作者名：水音 | 作成日時：2019年11月30日 14時
