第153話 ページ8
Aside
さあ、次は俺と夏也先輩の番
2人「どーもー！」
「いやー、なんか年々結婚願望が増してきましてね。そろそろ考えていきたいなと」
「あらー縁起悪いやん」
夏也「いやいやいや、何が縁起悪いの！全然縁起いいですよ」
「まあ、結婚ね」
夏也「やっぱしたいじゃん」
「ええ、パアッとなんか華やかにね」
夏也「いやいや、そこは地味でいいね」
「地味婚」
夏也「地味婚」
「先輩が」
夏也「ああ。ケチってね」
「まあ、地味婚やると言ってもどこまでケチるかが問題ですよね」
夏也「そりゃもうお金かかるからね。場所とかは全然こだわらない」
「パパッと」
夏也「うん、こじんまりと」
「あ、そんなら俺がプロデュースさせてもらいますよ」
夏也「あ、してくれんの」
「もちろんもちろん」
夏也「じゃあ、お願いしますよ」
「んっんん。 本日は、皆様、足元のぬかるむこの式場にご来場いただきまして」
夏也「どこでやってんの？！」
「誠にありがとうございます」
夏也「式場自体がぬかるんでるの？！」
「当ホテル、ぬーの間ーにおきまして」
夏也「沼だろおい！！沼だろ！なんであえて沼選ぶの！」
「場所こだわらんゆーたやん」
夏也「いやいや、狭くてもいいということだから」
「あ、狭くていいのね」
夏也「そう、狭くていい」
「えー、本日はこの式場にご来場いただき、ならびに、一列にお並びになっていただき、さらに中腰になっていただき誠にありがとうございます」
夏也「どんだけ狭いんだおい！」
「当ホテル、すきのまにおきまして」
夏也「隙間だろ！！」
「なんですか？」
夏也「なんで隙間でやらないといけないの！天井も低いのか！」
「安いの！！！」
夏也「いや、安いって言っても」
「安いの！！！！隙間の方が安いの！！！」
夏也「安くてもある程度とかあるだろ！」
「ある程度！」
夏也「そう、ある程度にして！」
「えー、ある程度の間二おきまして！桐嶋夏弥様の地味婚を行いたいと思います」
夏也「地味婚言ったらあかん！」
「それでは、新郎新婦入場です！」
夏也「よし！」
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作者名：水音 | 作成日時：2018年1月27日 21時
