今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:3,774 hit
小｜中｜大
第1266話 ページ50
Aside
意外だった
ハルは何も言わないと思っていたから
いつも“別に”とか、“さあ”としか言わないのに
それだけハルは俺の言ったことを受け止めてくれているんだろう
でも、もう決めたことだから
半端者は俺が、嫌なんだ
「なんらかの形で関われたらいいな、とは思っているよ。解説者とかね」
遙「…………」
起き上がり、無言で俺の目を見つめるハル
遙「……もったいないっていうのと、あと………」
おもむろに口を開いたかと思えば、また黙ってしまった
遙「…………俺が……」
「え？」
遙「俺が、寂しい」
予想はしていない、けど納得はできる言葉が返ってきた
遙「俺は、これからはほとんど競泳一本だ。競泳に関係のないメディアの仕事は受けないつもりだ」
芸能関係が主な仕事の俺と、競泳選手として生きるハル
会う時間は自ずと少なくなるだろう
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 23人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：水音 | 作成日時：2021年8月21日 22時
