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第1263話 ページ47
遙side
混合リレー優勝は、日本初の快挙
あのあと、クールダウンする暇もなくずっと取材を受けていた
体力的にもそうだが、緊張が一気に解けたことで精神的な疲れがどっとくる
今日で競泳は最終日だったから、閉会式の日まで何もない
少しぐらい夜更かししてもいいだろうと思い、テラスで夜風に当たっていた
そういえば、一昨日俺が勝手にAに嫉妬する原因を作ったのもこのテラスだった
今考えると本当にアホらしい
ベンチに寝転がりながら、そんなことを考える
それほど、俺に余裕がなかったってことなのだろうけど
“俺を利用しろ”なんてかっこいい言葉を言った
“Aが良いって言うまで触れない”。そんなことも言った
あの時から自分で自分を苦しめることになるとはわかっていた
でも、まさかこんなにも自分の心に影響を与えるとは思っていなかった
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作者名：水音 | 作成日時：2021年8月21日 22時
