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第1261話 ページ45
遙side
ターンをすると、俺と1位の奴との差はもう20cmもない
いつも以上に体が前に進む気がする
まるで仲間に引っ張られているようだ
息継ぎをするたびに会場の歓声が聞こえる
前方から聞こえるAの声がどんどん大きくなっていく
1位の奴の息遣いが水を介して伝わる
こいつも限界を超えているのがわかる
俺だってそうだ
肺が心臓と触れ合いそうなほどに収縮している気がする
もうあと15mもない
差は全く無い
あと少し
「遙ーーーー！！！」
息継ぎをして聞こえるAの声
もうそこまで近づいている
あと、1ストローク
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作者名：水音 | 作成日時：2021年8月21日 22時
