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第1220話 ページ4
Aside
「俺も、良い俳優としてのライバルだと思ってるよ」
突きつけるように否定なんてできない
やんわりと、躱すように
俺にその意思はないことを伝えるために
ケビン「…………そっか」
俺の言葉の意味が伝わったのだろう。眉を下げてケビンは悲しそうに微笑む
そんな顔をさせたいんじゃない
いつもみたいに笑って欲しいのに
あーだこーだ言いながら、切磋琢磨していきたいのに
どうしてみんな俺のことを想ってくれるのだろう
応えられないってば
応えられないのに
高校を卒業してから、男性に告白されることが増えた
それまでなら、俺はゲイでもバイでもないからって断る口実があったのに
今は真剣な向き合わなければならない
「……いつか、2人揃って賞を受賞できたらいいと思ってる。………それ以上は、ないかな」
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作者名：水音 | 作成日時：2021年8月21日 22時
