人気女優！ドタバタの毎日《芸人×Free！》26 (ページ3)

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第1219話ページ3

Aside

ケビン「…………俺さ、最初は舐めてたんだ」

「何を？」

ケビン「………Aを」

悲しそうな顔をして俺を見るケビン

どういう意味なのだろう

ケビン「実際、アジア人はあまり世界的な賞は獲ってないだろ？それに、男装なんて訳がわからないし」

ケビンの言っていることは事実だ

世界に名を連ねるのは、殆どが白人俳優で

アジア人はおろか、アジア系すらもいないのが現実だった

ケビン「だからAが同じアカデミーに来るって聞いたとき、まぁ…………舐めてた。でも、今は尊敬しかない」
　

「………そっか」

ケビン「本当にそう思ってるよ。Aは、いつも輝いてて………」

こっちを見つめるケビンの目がだんだんと熱を帯びるのを感じる

酒のせい？

……いや、口調はこんなにもはっきりとしている

ケビン「でもさ、俺は尊敬だけじゃなくて………」

この目、この雰囲気、この表情

俺が最近何度も見たことがあるそれだ

ハルとライアンも同じ目をしていた

ケビンが次に何をいうか、手に取るようにわかる

だから