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第1229話 ページ13
Aside
凛「誰か知ってます？」
「え？……いや、知らないけど………」
咄嗟に嘘をついてしまう
もしその女が俺だって凛にバレたら……
凛「別に、女がいようが勝手だと思います。でも、それが理由で水泳に集中できないのは………」
グッと唇を噛む凛
凛の言いたいことはよくわかる。でも、俺もそれの当事者だから
肯定も、できない
「……俺だって、役者と兼業でしょう？」
凛「そう、ですけど………役者は仕事ですし、先輩は役者も水泳も結果出してるじゃないっすか。………ハル先輩は、プライベートのことだろ…………」
確かに、それは理論にかなってる
でも………
凛「いつも、隣にはハル先輩の熱があったんすよ。でも、今はそれが感じられない………」
「……凛はハルが好きなんだね」
凛「はっ？！好き………っていうか、ライバルよりは好感的というか……………。だから、俺は明日ハル先輩に勝って証明します。そんなことに時間かけるなよって」
「……そっか。がんばってね」
凛「だから、見ててください」
「え？」
凛「俺の憧れである先輩に見届けてほしいんです。…………いいですよね？」
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作者名：水音 | 作成日時：2021年8月21日 22時
