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第1013話 ページ47
Aside
俺と目が合い、一瞬身を強張らせた恋ちゃん
でも、すぐに柔らかな表情になった
俺の選択を尊重してくれてるのだろう
「…………恋ちゃん……」
そう呼びかけると、一瞬肩を揺らすにぃ
なんて言葉をかけようか
恋「…………………」
「……恋ちゃんならもう察していると思う。……でも、俺もにぃの立場ならそうしてたかもしれないし.………」
大志「…………」
「俺は、にぃを許すよ。にぃのことを嫌いになることなんかない」
静かな空間に、互いの息が呼応する
数秒の間が数分にも感じられた
恋「………うん……。それがAの判断なら、俺はそれを尊重する。でもね、結城くん。君が今回行ったことは世間的には許されることでは無いよ」
暖かいけど重みのある恋ちゃんの言葉
全て正論だ
俺を抱きしめるにぃの腕に力がこもった
恐怖？後ろめたさ？
…………違う
にぃは俺をゆっくり離すと、恋ちゃんの方へ振り返った
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作者名：水音 | 作成日時：2020年8月7日 8時
