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第1003話 ページ37
Aside
このままでは絶対に危ない
そう思った時
ほんの一瞬だけ、にぃのシャツの間から銀色の何かが光った
普段、あんなの付けてたか……？
こんなことを考える場合じゃないのはわかっている
でも、今の俺の思考回路はおかしいんだ
俺の視線に気づいたのか、にぃが少し表情を変えた
俺の手首を強く掴み、そのネックレスへ触れさせる
大志「……ずっと僕の側にいるって言ったでしょ」
にぃが蚊の鳴くようなか細い声で呟く
さっきまでの威勢が嘘のようだ
“ずっと側にいる”
言った？
俺が？
指先から伝わる金属特有の冷たさ
頭の中を過去の映像が駆け巡る
4年前の、にぃとの記憶が蘇ってきた
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作者名：水音 | 作成日時：2020年8月7日 8時
