第1723話 ページ10
Aside
母「あ、せや。おせちとかお蕎麦、できるだけ減塩のやつ用意したんよ。あと、おせちは妊婦さんでも食べられる食材しか入ってないものにしたから」
「……え、それだとみなさんも数の子とか食べられないじゃないですか？」
えり「Aちゃんは我慢しとるのに目の前で食べるっていうのもなぁ。私は旦那にそれされてめちゃくちゃストレス溜まったし」
私のことを考慮するのがさも当然のように行われている
みなさんだって食べたいだろうに。わざわざ……
「ありがとうございます。でも、みなさんが我慢する必要は……」
えり「あんまり我慢とかやないよ。私、魚卵系あまり好きやないし」
母「そもそも作るの大変やしね」
本当にそうなのか、それとも違うのか
あれこれ逡巡してしまう
母「あと、ガムとかあるとええって聞いとったから買っておいたんやけど……あれでええ？」
お義母さんが指さす方には、どう見ても10個は超えているボトルガムの山
そして、たくさんの飴類
えり「悪阻しんどいの？」
「前よりは、だいぶマシにはなりました」
賢志郎「一時はガムと飴と、白身魚……ぐらいしか食べれへんかったもんなぁ。今は味付けが薄いものなら食べられるものも多いで」
えり「じゃあ今回のおせちは味付けも薄いし、大丈夫そうやね」
リビングに少しだけふんわり香るお出汁の匂い
お料理、楽しみだなぁ
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作者名：水音 | 作成日時：2024年1月19日 21時
