第1737話 ページ24
Aside
ルームウェアは3着ぐらいで………
下着は4着？いや、もう少しあったほうがいいかな……
優璃「充電ケーブル、入れました？」
「あ、まだだ。ありがとう」
賢志郎「なんか忘れてても、俺か優璃ちゃんが届けにいくし、細かくチェックせんでもええんやない？」
「それもそうだね」
明日から管理入院が始まる
2ヶ月半の予定だ。正直長すぎる
三つ子だから仕方がないとはいえ、これでも、譲歩して短くしてもらったんだけど
2ヶ月半かぁ……
読みたい本……は、読み尽くしちゃいそうだな
月一のエッセイの仕事なんてあってないようなものだろうし
「暇だろうなぁ」
優璃「大丈夫ですよ。暇ならいつでも呼んでください。Aさんが入院している間は私はこちらに来る回数は減るので、Aさんのところへすぐ行けますから！」
「ありがとう。でも優璃ちゃんも、自分のやりたいこととか好きなこと優先でいいからね」
優璃ちゃんがうちに来て二ヶ月が経った
初対面の時の態度からは考えられないほど、懐いてくれている
賢志郎「タオル、これぐらいでええの？」
「うん。向こうで用意してくれるから、少しでいいみたい」
3月には新居が完成する
つまりこの家とは、私は今日でお別れだ
「私がいなくても、ちゃんと引っ越しできる？」
賢志郎「できるわ。優璃ちゃんも手伝ってくれるし」
「新たに買い揃えた家具とか結構あるじゃん？引っ越してから一ヶ月以内に届くように注文してるけど……それの搬入とかもできる？」
賢志郎「う………それは……」
「そこはできるって言ってよ」
軽く賢志郎さんを小突くと、懐かしさに似た孤独感に襲われる
しばらく、こんなやりとりはできないんだろうなぁ……
もちろん賢志郎さんはできるだけ病院に来てくれるだろう。でも、普通に生活するのとは違う
賢志郎「あ、寂しそうな顔してるやん」
「うるさいな、分かってるくせに。……あ、優璃ちゃん、明日は入院手続きで、親族しか来ちゃダメみたい。だから明後日からよろしくね」
優璃「わかりました！」
寂しいけど、やっていくしかないよね
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作者名：水音 | 作成日時：2024年1月19日 21時
