第1716話 ページ3
賢志郎side
女の子「……いいんですか？あなた方からしたら、私なんて氏も素性も知れないのに……」
「それは貴女からしても一緒でしょう？私たちのことを知らないんだから。……それに、色々と思う節もあるからね」
思う節、とはAの昔のことなんかな
この子も親がおらへんみたいやし……
女の子「本当に、いいんですか？」
「もちろんいいよ。……マネージャーとか会社に確認を取らなくちゃいけないけど、十中八九大丈夫」
女の子「じゃあ……よろしくお願いします」
そう深々と頭を下げる
いつの間にかタメ口から敬語に変わっとった
「うん、よろしくね。私は川西A。碧海Aで女優をやってます。それで隣にいるのが……」
賢志郎「旦那の、川西賢志郎です。芸人をやっとります。君は……」
女の子「大井優璃です。今年で19歳です」
「優璃ちゃんね。早速今から事務所に行きたいんだけど、時間は大丈夫？」
優璃「大丈夫です。……あの、マネージャーさんとか、認めてくれるんでしょうか………」
「ああ……うちのマネージャーは寛大だし、大丈夫でしょ。ね？」
突然同意を求められる
賢志郎「うん、せやね」
「それじゃ、行こうか」
カフェに入ってまだ1時間も経っていない
トントン拍子で話が進んどる………
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作者名：水音 | 作成日時：2024年1月19日 21時
