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第1707話 ページ45
郁弥side
そう言って腕を伸ばしているAにスマホを渡す
「今日………何、時…………」
賢志郎『最終の新幹線に乗る予定やったけど、その一本前ぐらいに乗れるようにしてみるわ』
「しごっ………」
賢志郎『仕事はちゃんとして？やろ、わかってるって。無理に喋らんでええよ。郁弥くんに返してな』
あれだけでAの言いたいことが分かったのか
さすが夫婦……
賢志郎『郁弥くん？聞こえてたかもしれへんけど、俺は今日は遅いから………郁弥くん、頼むね』
郁弥「はい。夜は僕は仕事があるので、蒼が来る予定ですが………。あの、成り行きで聞いてしまったんですけど……ご懐妊なさったんですよね。おめでとうございます」
賢志郎『ああ、聞いたんや。うん、来年の5月の初めぐらいの予定なんよ。………郁弥くん、妊娠してることで気負ったりせんでええからね。看病も、薬を飲めないこと以外は普通に風邪の対応でええよ』
川西さんは僕の考えてることがわかるのだろうか
郁弥「はい。………あの、その…………川西さんとしては僕が、ここにいることは………」
賢志郎『え？俺が郁弥くんに対してそんな心配するわけないやんか』
郁弥「あ………うん、ですよね」
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作者名：水音 | 作成日時：2023年10月14日 19時
