第1682話 ページ20
賢志郎side
賢志郎「三つ子？１」
近江「そうですねぇ……三つ子ですね」
「そうかぁ、三つ子かぁ………」
感心したような声を出すA
近江先生よりも、Aの方が落ち着いとる
賢志郎「なんでそんなに落ち着いとるん？」
「それはやっぱり母親としての自覚が芽生えて肝が据わったというか。これでもね、今日までの間に心拍が確認できなかったらどうしよう……とか、色々逡巡してたの。最悪の事態も覚悟してたし。そりゃあ三つ子ぐらいじゃ今更衝撃でもないよ」
賢志郎「はぁ……」
近江「ふふっ………。すごいですね、私の方が驚いてますよ。そうですか、三つ子ですか……」
「なんで前回は分からなかったんでしょう？」
近江「どっちかの子の影に隠れちゃってたんでしょうね。意外と多いです。一人だと思ったら、二人いた、というのは。川西さんの場合それが二人だと思ったら、三人いた……ですね」
能天気な会話をしとる二人
いやいや、三つ子ってすごいんちゃうん？
動揺しとるの俺だけ？
近江「お父様は何か質問等ございますか？初めての出産で三つ子ともなると、ご心配な点も多いでしょう」
賢志郎「あ……そうですね、えっと………」
色々な心配事が頭を駆け巡っとる
どれから聞いたらええんやろ。時間足りるんかな
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作者名：水音 | 作成日時：2023年10月14日 19時
