第1675話 ページ13
賢志郎side
「双子の選択肢しかなくない？」
賢志郎「双子？！」
想像を超えてきた事実に、甲高い声を出して驚いてまう
「双子なんだってさ。どちらも正常に心拍が確認できたよ」
賢志郎「双子………」
もう一度エコー写真をしげしげと眺める
そうか、この写真には2人写ってるんか
「一気に川西家の人数が倍になるね」
賢志郎「そういうことやね。………そういえば、前に双子のお子さんの先輩から聞いたことあんねんけど、双子を産むとなると体調の急変とかあったり、予定日とかかなり違ったりとかあるんやろ？」
「うん。詳しいことは、次に検診に行った時に説明されるって。賢志郎さんも時間が空いてる時に予約したから。もちろん来てよね」
賢志郎「当たり前やんか。仕事あっても行くわ」
「仕事はちゃんと行ってよ。お父さん」
賢志郎「お父さん………そっか、俺もうお父さんなんやな」
そっとAのお腹に触れてみる。当然だが、何も感じられない
でもこの先に、俺の………俺と、Aの子たちがおる
もちろん実感は湧かない。父性、というのにもピンとこない
せやから、感じられるようになるまで精一杯父親になれるよう頑張らな
賢志郎「家事とかせんでええからな。とにかく、負担になることはしたらあかんから。あと、して欲しいことがあったら何でも言ってな」
「優しくて当事者意識の高いお父さんで何よりだよ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：水音 | 作成日時：2023年10月14日 19時
