第1664話 ページ2
Aside
「そういうことだったの？！」
大志「やっと気づいた？むしろよく今まで気づかなかったね」
「ほとんど忘れてたんだよ！………ていうか趣味悪っ！」
口に出して思い出す。そういえば、恋ちゃんに見せた時、恋ちゃんも同じような反応をしていた
大志「そう？」
「そうだよ！つーかそういった意味でのオッズ表で“meが？”なのが一番怖いわ！」
大志「まぁまぁ、過ぎたことなんだし」
そう言ってニコニコと涼しげに笑うにぃ。にぃの感情も読めないし、私も自分のこの感情をなんて表現していいかわからない
「はぁ………まあいいや。この表を見る限りさ、にぃは私が誰とも結ばれないことは無いって思ってたってことなの？」
大志「うん。まずAは溢れんばかりのアプローチを今後も受けると思ってたし。それに、Aは残りの人生を一人で生きるっていう選択肢を取るほど強くは無いしね」
「よく分かってらっしゃるね」
オッズ表にもう一度目を通す。K.Kの次に値が低いのはH.N。多分、当時の状況からしてハルのことだったのだろう
大志「僕はAがフリーの状態で、この意味に気づいた様子を見たかったんだけどね」
「輪をかけて趣味悪いね」
賢志郎さんとハル以外の人は、誰のことなんだろう
にぃが知っている範囲の私の交友関係の人………いや、にぃは私のほとんどを知っていると言っても過言ではない。そう考えると、絞りきれない
それに、私は最終的にこのオッズ表の通り賢志郎さんと結婚したんだから
考えるだけ無駄だ
大志「あれ、破いちゃうの？」
「今の私には関係ないことだし」
大志「もしかして、全員見当がついた？」
「ううん。一人ぐらいしか思い当たらないけど」
大志「あ、そうなの。じゃあ、上から言っていくよ。まずはね………」
「いいってば！！！」
続きを遮るようににぃの口にクッキーを詰め込む
ほんっと、にぃは趣味が悪い
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：水音 | 作成日時：2023年10月14日 19時
