第1663話 ページ1
Aside
大志「そっか。………こういう仕事をしているとさ、相手の心情とかがなんとなく分かったりするじゃん？」
「ん？…うん、確かにね」
突然脈略のないことを言うにぃ
大志「僕が感じる限りだけど、結婚してからのAは落ち着いてるよね。穏やかっていうか」
「そう？…………ていうかそれって、つまりどういうこと？」
大志「やっぱり僕の直感と観察眼は間違っていなかったなぁ……ってこと」
意味ありげな笑みを浮かべて、紅茶を飲み干す
笑い方がさながら魔女………いや、男だからウィザードか
「前から、私と賢志郎さんの相性が良さそうって思ってたってこと？」
大志「ダントツで川西さん、って訳じゃなかったけどね。覚えてる？前にさ、空港で僕が渡したオッズ表」
「ああ、あったね。恋ちゃんに見せたら、他の人には見せるな、って言われたけど」
大志「今持ってる？」
「ううん。でも、覚えてはいるよ」
近くにあったメモ帳に、記憶の中のオッズ表を書き出す
H.N 15
A.M 20
S.M 25
K.K 10
Y.K 25
A.K 70
Y.T 80
S.I 80
me ？
somebody 45
nobody 100
大志「僕はこの時点で、川西さんが最有力候補だって見抜いてたってこと」
最有力候補……つまりオッズ値が一番低いのは、この中だと「K.K」
川西.賢志郎。もしくは賢志郎.川西………
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作者名：水音 | 作成日時：2023年10月14日 19時
