DOLL【S.W】 (ページ33)

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何度じゅったんに連絡しても

電話に出てくれなくて

１人公園で泣いていた

『何で出ないの…』

そう言いながらスマホをスクロールして手を止めた

『しょっぴー…』

まだ出会って１ヶ月

まだわたしもしょっぴーだなんて呼んでいた頃

たった１年なのに懐かしく感じる

そこまで深い関係じゃなかったから

さすがに連絡するの気まずいななんて思ったけど

誰かに話を聞いて欲しくて

翔太に連絡していた

『しょっぴー…』

「え…泣いてる？

あれ？今日デートって言ってなかった？」

なんて焦ってる翔太

『振られたの…』

「…いまどこにいるの？」

この日がなかったらわたしは

翔太のこと好きにならなかったのか

それとも好きになってたのか

わからないけれどこの日から

わたしたちの関係が少し変わったんだと思う

『駅前の公園だけど』

「今から行くからそこにいて」

なんて思ってたよりはやくきた翔太に

わたしが笑ってしまって

「なんだよ意外と元気じゃん」

なんてホッとした翔太の顔

今でも覚えている

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