DOLL【S.W】 (ページ29)

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半ば無理やりに翔太を部屋にあげたママ

翔太はキョロキョロと見渡している

「とりあえずお茶いれるから座ってて」

なんてわたしと翔太を座らせた

『翔太ごめんね…』

「全然大丈夫…ただお母さん

俺らの関係知らないよね？」

なんてママには聞こえないように小声で話す

小さく頷くとホッとしている

『なにホッとしてんの？

わたしと付き合ってるって話されるの嫌なの？』

「違うって、普通に緊張するの」

『ふっ…そんな緊張する必要ないって』

「お前だって俺の母親と会ったら緊張すんだろ？」

『は？当たり前じゃん！』

「なあにさっきから２人でコソコソしてるの？

わたしも仲間に入れてよ」

なんて紅茶を持ってきたママ

「ありがとうございます」

なんて完全に余所行き顔だから笑ってしまう

「ねえ翔太くんかっこいいけど

彼女とかいないの？」

なんて言うから飲んでた紅茶吹き出した

「ちょっと汚いわね」

なんて布巾を取りに行こうとしたママの後をつけ

リビングから見えない位置まで行くと

『ママ、翔太にダル絡みするのやめて』

「嫌よ、だってAちゃんの好きな人なんだから

ママだって仲良くなりたいじゃない」

『え、いまなんて？』

「なんとなくかしら、まあ１７年間親だからね

あとそれと翔太くんわたしのタイプだったから」

『えっママはじゅったん派かと思ってた…』

「まあ確かにじゅったんもいいけどね～

だからママが協力してあげるからね」

『いいよいいよ何もしなくて』

「なんでよ？」

『だってわたしたちもう…

付き合ってるので…』

「えっ！！！！！」

なんてママの叫び声が響いた

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