DOLL【S.W】 (ページ14)

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『じゅった～ん』

「なんだよ、そんな甘い声出しても

抱いてやんねえからな」

なんて空気も読まずに

ニヤニヤそんなことを言う

『いやこっちこそ願い下げだわ』

そう言うとじゅったんは笑いながら

「しょっぴーとなんかあった？」

『何もないから悩んでんの

翔太ってさわたしのこと

本当に友達としか思ってないの

伝わってきて一緒にいるのが辛くなってきた』

「素直に気持ち伝えたらいいじゃん

そしたら友達として見なくなるんじゃね？」

『は？無理振られて気まずくなるだけじゃん』

「振られる前提なのね」

『だって翔太好きな人いるんだよ？』

「それ誰かわかんねえじゃん」

『は？そりゃ誰かなんてわかんないよ

だって翔太と仲良い女子とか

わたししかいないじゃん』

「お前わかってんじゃん」

なんて笑うじゅったん

今は笑える状況じゃないでしょ

「まあ別に告れとかまで言わないけど

もっとAは素直になった方が

いいと思うけど自信持てよ」

『うん…ありがと』

なんて泣きそうになってるわたしを見て

じゅったんはずっと笑っていた

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