DOLL【S.W】 (ページ13)

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「昨日の用事ってなんだったの？」

『めめには関係ない用事』

「は？Aちゃんのことで

俺に関係ないこととかないから」

変わらずしつこい後輩に朝から呆れてしまう

「昨日の用事、俺だよ。

お前より俺が優先されたの」

振り向くとそこに翔太がいた

びっくりした

めめと話してるときに入ってくるの

初めてだったから

「へえ～そうなんだ」

なんて明らかにキッと睨んでるめめ

アンタ後輩なんだからせめて敬語使いなさい

翔太の顔は怖すぎて見れない

「たまには俺以外の人とも遊びたいよね

友達なんだし当たり前だよね！」

なんて友達を強調しながら

わたしに同意を求めてくる

『だからめめ流石に毎日

誘ってくるのやめてよ』

なんてはっきり言うわたしに

フッと笑ってる翔太

「そこまではっきり言われたら

さすがの俺も傷つくんだけど」

ここまで言わなきゃ気づいてくれないから

しょうがないと思うんだけど

「まあ嫌われたくないしほどほどするね」

なんてわたしの頭をポンっと撫でて

まだ休み時間の時間はあるのに

珍しく帰っていった

「なにあっさり引かれて

ちょっとショックがってんだよ」

なんて翔太に頭をコツと殴られた

今の結構痛かったんだけど

『別にショックじゃないよ

ただめめのわたしへの気持ち

その程度だったのかなとか思っただけ』

「お前だいぶ拗らせてんな」

そりゃねこうやって言い寄られるのも

初めてじゃないしよくあることだから

わたしが興味ない反応すれば

大体みんな離れていく。

所詮みんなわたしへの好意はその程度なんだ

わたしは翔太のことこんなに好きなのに

わたしだってこの気持ちと同じぐらい

誰かに愛されてみたい

それが翔太からだったらいいのに

だけどそんなの叶わないから

翔太以外の誰かにそれぐらい愛されてみたいなって

もしそうなったらわたしも

翔太を忘れてその人に

向き合ったりできるのかなって思ってる

だけど都合よく現れてくれない

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