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7歳 ページ13

最近、お父さんは仕事が上手くいかないらしく、お酒ばかりを飲んでいた。

其れを見兼ねたお母さんは毎回こう言った。

母「お父さん。そろそろお酒はよしたら如何?」

そして、お父さんもこう言った。

父「いいじゃないか。いくら飲もうが俺の勝手だ。」

そうして毎回お母さんが折れた。

けれど、それは日に日に酷くなっていった。

思えば、この時から既に、壊れ始めていたのかもしれない。

ある日。

その日はお父さんが特に荒れていた。そしてお母さんは言った。

母「お父さん。今日はもう駄目よ。」

と。お父さんは、

父「うるせぇよ。俺の勝手だって言ってんだろうが‼」

パシンッ

お父さんの振った手がお母さんの顔に当たった。

お母さんは、相当怒ってしまった。

母「もういいわ!貴方なんて知らない‼勝手にして‼」

そう言って、お母さんは部屋を出た。

父「あ〜。糞が。イライラするなぁ。」

そういったお父さんは私に近づいて、こう言った。

父「お前。丁度いいな。」

そう言い、ニヤッと笑って私のお腹を蹴った。

貴『ゔっ⁉』

意味が分からなかった。つい最近まではAと言って、一緒に遊んでくれたり、出掛けたりした。

なのに、一発。また、一発。私を蹴った。

暫くして、満足したのか、お父さんは部屋を出て行った。

私は、床に横になっていて、声を殺して泣いていた。

そうして、時が過ぎていく。

私は、何時の間にか寝ていた。

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みさき(プロフ) - 面白いです!続き楽しみにしてます! (2019年7月9日 23時) (レス) id: 071d00f0ec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:銀花 | 作成日時:2019年6月14日 21時

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