人形の願い。N.K

ナマエヲ ページ4

A「うわっ……

((ﾎﾞｿｯ…あのマネキンが人間になったのかと…」



『そうやで！かっこいいって言うてくれたから人間になれたんやで！』



え、意味がわからない。





『まぁ、よくある心と体を癒すサービスやと思って！！』





A「は、はぁ…」




本人が人間になれたとか言うても、信憑性が……。






『ほらっ』




急に私の腕を掴むマネキンくん、



そしてさっきの私の心の声をくみとるかのように、
私の手がマネキンくんの胸に押し付けられた




A「っ/////」




『心臓、動いてるやろ』





A「う、うん…」



顔が真っ赤になって

今にも湯気が沸いてきそう。



『そない顔真っ赤にして〜、かーわいっ♪』





なんなのこの人、

とてもマネキンには思えない。




『俺の名前は小瀧望、望って呼んでほしいな〜』



A「ん、じゃあ小瀧くんって呼ぶよ。」



望「え！普通そこは望やろー！！」



A「私の名前はAって言いますので。」



望「おっけー！あと、言うてへんかったけど俺これからAにお世話になるから！」


A「え！？」



子犬のようなかわいい笑顔でそう言われた。



このときはまだ、

彼の裏の顔なんて知らなかったんだ……

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