#末っ子 ページ10
だいぶ身体も動くようになってきた。
用意してくれた自分の部屋に行くことなった。
木のこじんまりとしたベッドとテーブル、
スタンドライトだけがある質素な部屋。
案内してくれたレイが出て行くと
ここに来て初めて1人になった。
ふぅー…
一息つくと、涙がじわっと滲んだ。
___コンコン
誰かな。慌てて涙を袖で拭い返事をすると、すらっとした長身の男の子が顔を覗かせた。
「失礼します。ぶつかった時はすみませんでした。」
『あぁ、あの時の…』
「具合どうですか？」
『大丈夫だよ。』
心配してくれていたみたいで、にっこり笑いかけるとその子もフニャっと笑顔を見せた。
たぶん私と同い年くらい。何だかこの子にだったら何でも聞けそうな気がした。
『ねぇ、名前は？』
SE「セフンです。Aさんですよね。」
『そうだよ。ねぇ、ここでまだ私が会ったことない人っているのかな？』
SE「あー、兄さんがまだしゃべったことないって言ってたかなぁ。
あ、昨日ゴミ箱で倒れてた人もチームに入れようかってリーダーが話してたけど。」
『もしかしてレイさんの部屋で眠ってた人？』
SE「そうです。…あれ、知り合いじゃないんですか？立て続けに人が落ちてくることなんて珍しいんで。」
『そんな！全然知らない人！』
SE「…てっきりみんながそう話してたから彼氏か婚約者だと思ってた(笑)」
眠ってる顔しか見なかったけど、あんな人知らない。どんな人なんだろう。
目が覚めるといいけど。
ふと思った。
まだスラムの事何もわからない。家の中にばかりいるのはつまらなくて、運動がてら外に出てみたくなった。
『ねぇ…外に出てみてもいいかな？』
セフンは「んー…」と考えて、
「俺が一緒にいれば、たぶん大丈夫です。」と言ってにっこり笑った。
「はい。」
と言って、背中を向けてしゃがむから、
『どうしたの？』と問いかけた。
SE「いや、背中貸してるんですよ。」
『もしかしておぶられるの私？』
SE「それ以外に何があるんですか。早く、置いて行きますよ！」
と急かすから、失礼しますと断って身体を預けると、目線がぐんと上がった。
今まで男の人と触れ合うことなんて無かった私は、ここに来てからドキドキするようなことばかりである。
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でおらいと。(プロフ) - ぱらちゃんさん» ぱらちゃんさん、はじめまして♪コメントありがとうございます！この世界観、読んで下さる人付いて来れるかな〜、、とめちゃくちゃ心配だったもので笑 ぱらちゃんさんのコメで熱が伝わりました！笑 お陰でやる気がもっと出てきましたので、楽しみに待っていてください♪ (2018年2月2日 14時) (
レス) id: b33c4c399c (このIDを非表示/違反報告)
ぱらちゃん(プロフ) - なんと言ったらいいのかわからないんですが、とにかく大好きな作品です！次回の更新とっっても楽しみです。長々と失礼しました！笑 (2018年2月2日 3時) (レス) id: 6e60babd81 (このIDを非表示/違反報告)
ぱらちゃん(プロフ) - はじめまして。本当に面白すぎます。今まで読んだことない設定で斬新でめちゃくちゃワクワクドキドキします。1ページ1ページ緊張します！でおらいとさんみたいな語彙力がないので興奮を上手く伝えることが出来ず、もどかしいです笑 (2018年2月2日 3時) (レス) id: 6e60babd81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でおらいと。 | 作成日時：2018年1月11日 12時
