# ページ7
私が落とされた穴は、子どもでも知っている『ゴミ箱』だった。
「お前が何故落ちて来たのかは俺にはわからない。」
___だいたい分かってる。
お父さんが死んでしまった日から、母親は私を邪魔者扱いしていたから。
世の中腐っている。
「良い家で育ったことは服見りゃわかる。歳は
？」
『…１５』
「ここは生ぬるい場所じゃないよ。覚悟はある？」
『…ある』
地上でも生きた心地のしない牢獄にいた。
…じゃあここは天国か地獄か、この目で見てみたいと思った。
「わかった。リーダーに会って話をしよう。」
無表情だったディオが、この時初めて微笑んだ。
この時の顔は今でも忘れられない。
「恐かったな」
と頭を撫でられた瞬間、
涙腺が決壊してしばらく泣き喚いた。
落ち着くまで頭を抱き寄せ背中に手を添えてくれる彼に
今は亡き父を思い出した。
ーーーーー
ディオと仲間が暮らす家は建物自体は古かったが、スラムの汚らしさは感じられず、絵本に出てきそうな暖かさがあり、すぐに気に入った。
ワンっワンっ
DO「リーダー。話がある。」
外で犬の餌やりに悪戦苦闘している綺麗な顔をした男性にディオは声をかけた。
この人がリーダー…頼りない姿にチームのリーダーにはあまり見えなかった。
SH「おかえりなさい。…どうしたの、その子。」
DO「名前はA。地上から来た。チームに入れたい。」
SH「…君何か特技はある？」
ニコニコとした表情の裏に見える鋭い目に身体が強張ったのを今でも覚えている。
『料理や裁縫ならっ！』
クーン、クーン
今まで吠えていた犬達が、私の側に近寄ってきた。
SH「…へぇー、珍しいね。初対面の人には吠えて手に負えないんだけどなー。」
『そうなんですか？』
私は動物を見た事も無ければ、触った事も無いのに。
なぜか、犬達の意思が感じとれる気がした。
『…散歩に行きたいと』
SH「散歩？朝飯済ませてからと思っていたけど、しょうがない」
やれやれと言った様子でリードを付けて散歩の用意をしだした。
SH「あーディオ、新しい部屋の準備してあげて。
あとレイに怪我を見てもらうこと。
Aさん、ようこそ。」
___そうして、私はこの家の一員になった。
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でおらいと。(プロフ) - ぱらちゃんさん» ぱらちゃんさん、はじめまして♪コメントありがとうございます！この世界観、読んで下さる人付いて来れるかな〜、、とめちゃくちゃ心配だったもので笑 ぱらちゃんさんのコメで熱が伝わりました！笑 お陰でやる気がもっと出てきましたので、楽しみに待っていてください♪ (2018年2月2日 14時) (
レス) id: b33c4c399c (このIDを非表示/違反報告)
ぱらちゃん(プロフ) - なんと言ったらいいのかわからないんですが、とにかく大好きな作品です！次回の更新とっっても楽しみです。長々と失礼しました！笑 (2018年2月2日 3時) (レス) id: 6e60babd81 (このIDを非表示/違反報告)
ぱらちゃん(プロフ) - はじめまして。本当に面白すぎます。今まで読んだことない設定で斬新でめちゃくちゃワクワクドキドキします。1ページ1ページ緊張します！でおらいとさんみたいな語彙力がないので興奮を上手く伝えることが出来ず、もどかしいです笑 (2018年2月2日 3時) (レス) id: 6e60babd81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でおらいと。 | 作成日時：2018年1月11日 12時
