#宵の夢 ページ42
DO「アイツら人が折角ゆっくり話してんのにズカズカと、笑っちゃうよね。」
DO「そういえばここでAと話すのも最後かと思うと寂しいかもね。」
ディオは煙を吐き出しながら
昔の話を始めた。
…
ドゴッ…ゴスッ。
DO「…コイツら何も持ってないな。」
俺は喧嘩で負けた事は無いし、これがアンダーグラウンドでのやり方だからそれでいいと思ってた。
あの人に出会うまでは。
SH「おおー、すごいね！」
若くて今よりも笑顔が二割り増しのスホに初めて出会った瞬間。
SH「ねぇ、俺の力になってくれない？」
DO「…。」
俺は無視して歩き出したがそれでも付いて来た。
明くる日も、そのまた次の日も
俺の行く所に付いて来る。
SH「…それが太陽って言うんだよ。地上に興味湧いてきたでしょ？」
DO「またその話？
大体、地上になんて出れる訳ないし、こんな夢物語を話す奴は煙たがれて終わりだろ。」
SH「君…夢ないの？」
DO「夢は叶わないもんだろ。なら見ないがマシ。」
SH「…夢は叶えるためにあるんだよ。」
こんな薄暗い世界で大真面目に目をキラキラさせて言う奴初めて見た。
逃げて逃げて、
気付けば地下街の高台まで来ていた。
SH「街の灯り見えるでしょ？
地上の夜空には星って言って、こんな景色が見えるらしいよ。ここより何倍も綺麗な。」
ふーん。
SH「俺と星空を見よう！」
誰がお前と見るか。
…まぁ太陽は眩しすぎるだろうけど
星空ならひとりで眺めてはみたいかな？
DO「…ディオ。」
SH「ん？」
DO「俺の名前。」
SH「！！…ディオーっ！！」
DO「うるさいっ！付いて来ないで！！」
スタスタスタスタ___
…
DO「…俺はAと星空って言うのを見てみたい。それが今の夢かな。」
泣きそうになってしまった。
リーダーに出会って、
夢を知らなかった少年が今、夢を語ってくれている。
どんな愛の言葉より儚くて甘い甘い。
『…私っディオのことがずっ』
DO「言っちゃダメ」
『んっ』
やっと言葉に出せそうだった私の口は
塞がれてしまった。
煙草の香り…
それがディオの唇だと理解するのに時間がかかった。
目が合って
DO「この先どうなるか分からない。
いつ死ぬかも分からないのに無責任な事は出来ない。
だから…幸せに出来る自信がついたら俺から言う。」
『…今だってよっぽど無責任。』
DO「そうだね。…でももう少し。」
ーーー
ーー
ー
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でおらいと。(プロフ) - ぱらちゃんさん» ぱらちゃんさん、はじめまして♪コメントありがとうございます！この世界観、読んで下さる人付いて来れるかな〜、、とめちゃくちゃ心配だったもので笑 ぱらちゃんさんのコメで熱が伝わりました！笑 お陰でやる気がもっと出てきましたので、楽しみに待っていてください♪ (2018年2月2日 14時) (
レス) id: b33c4c399c (このIDを非表示/違反報告)
ぱらちゃん(プロフ) - なんと言ったらいいのかわからないんですが、とにかく大好きな作品です！次回の更新とっっても楽しみです。長々と失礼しました！笑 (2018年2月2日 3時) (レス) id: 6e60babd81 (このIDを非表示/違反報告)
ぱらちゃん(プロフ) - はじめまして。本当に面白すぎます。今まで読んだことない設定で斬新でめちゃくちゃワクワクドキドキします。1ページ1ページ緊張します！でおらいとさんみたいな語彙力がないので興奮を上手く伝えることが出来ず、もどかしいです笑 (2018年2月2日 3時) (レス) id: 6e60babd81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でおらいと。 | 作成日時：2018年1月11日 12時
