#チェンという男 ページ17
___夢を見た。
最近は見なくなっていた夢。
思い出したくない捨てられた日のこと。
A…
A…
「A」
『ん…』
「大丈夫？めちゃくちゃうなされてたけど。」
じわりと滲む汗。
目が覚めると、私を心配そうに見つめる
チェンがいた。
『…ちょっと嫌な夢見てた。』
「水飲みな」
『ありがとう』
私は本当にチェンを知っているのだろうか。
チェンに昔の記憶は戻っていないのだろうか。
今まで親友のように過ごしてきたからこそ、
この関係を壊したくは無かった。
もし、チェンのことを思い出したら
今の関係が崩れそうで。
『てか何でここにいんの。』
「いやいや、今日の物資運び
手伝えって言ったのAだろ！(笑)」
『あ。…忘れてた。』
ーーー
今日は粗大ゴミが落ちてくる日。
大概落ちた時に大破する。それを修理して使う。
どうしても欲しい物があった。
「ごほっごほ…木くずがすげぇな」
『これ見つかるかなぁ…』
やっぱりチェンといると居心地が良かった。
気を遣わなくていいし、
チェンも気を遣っていないから。
考えることをやめよう。
第一チェンだって地上の記憶がないのだ。
カイの言葉に惑わされるな。
「A！これ！」
ゴミの山の上で手を振っている。
嘘、こんなに早く見つかった！
長期戦になると思っていただけに、
高まる期待を隠しきれずにチェンの元に行こうとゴミの山によじ登った。
…ら、バランスを崩すゴミと私の身体。
足下を見ると、
今まで見たことの無い地面の巨大な亀裂が見えた。
嘘。
…これ、下に落ちたら何処に行くの？
咄嗟に掴まれた腕。
見上げると
「今度こそ絶対助けるから…」
と、顔を歪ませて私を引き上げようとするチェン。
____その瞬間鼓動がドクンと跳ねた。
私はこの光景を見たことがある。
動転した私は、チェンの手を振り払っていた。
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でおらいと。(プロフ) - ぱらちゃんさん» ぱらちゃんさん、はじめまして♪コメントありがとうございます！この世界観、読んで下さる人付いて来れるかな〜、、とめちゃくちゃ心配だったもので笑 ぱらちゃんさんのコメで熱が伝わりました！笑 お陰でやる気がもっと出てきましたので、楽しみに待っていてください♪ (2018年2月2日 14時) (
レス) id: b33c4c399c (このIDを非表示/違反報告)
ぱらちゃん(プロフ) - なんと言ったらいいのかわからないんですが、とにかく大好きな作品です！次回の更新とっっても楽しみです。長々と失礼しました！笑 (2018年2月2日 3時) (レス) id: 6e60babd81 (このIDを非表示/違反報告)
ぱらちゃん(プロフ) - はじめまして。本当に面白すぎます。今まで読んだことない設定で斬新でめちゃくちゃワクワクドキドキします。1ページ1ページ緊張します！でおらいとさんみたいな語彙力がないので興奮を上手く伝えることが出来ず、もどかしいです笑 (2018年2月2日 3時) (レス) id: 6e60babd81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でおらいと。 | 作成日時：2018年1月11日 12時
