#プロローグ ページ1
AM3:00_
DO「行くよ。A、用意。」
『りょーかい、ディオ。
あ、兄さんおはよー』
XM「おはよう。今日俺も付いてっていい？」
『おっけー！犬もう少し増やしてくるね！』
ーーここは地下何mだったっけ。
陽の光から遠く遠く離れた地下都市。
…都市と言っても貧困、食糧難、治安劣悪、衛生環境最悪の
“巨大スラム”
『よしよしよし……8号9号おいで！！』
「「ワンワンッ」」
XM「Aもすっかり大人になったもんだよなぁ…」
DO「ん？まだ子どもだろ。」
XM「はぁー…お前ってさぁ。」
出発準備を今終えたディオとシウミン兄さんの元に向かう。荷車を引っ張ってくれる自慢の飼い犬達を繋いだ。
『じゃ、出発するよ』
XM「おう！」DO「了解」
息をすぅーっと吸い込む。
『今日もお願いね。stand up!!....GO!!!!!!』
___しばらく風を切りながら走った。
道は石ころや地面のひび割れが激しい。
後ろの荷車にディオとシウミン兄さんが座り、私は荷車の前の指令台に立って手綱で犬達に指示を出す。
ようやく目的地が見えてきた。
『…OK!! slow!slow!』
XM「…さて、使えそうな物を探しますかね。」
DO「俺はあっち探してくる。付いてきて、A。」
『ちょっと待ってよ！今ワンちゃん達に水あげてるんだから！』
DO「早くしろ。」
『もぅ！兄さん何とか言ってやって！』
XM「そうだぞー。
お前らよく頑張ったなー。少し待っててくれよ。」
____ドサッ
____ドサッ
DO「始まった。」
天井から伸びる、巨大なパイプから落ちてくるソレは、地上の人間どもが「ゴミ」と判断した物達。
貧しさを知らない地上の人間達は、まだ使える野菜や家畜、衣服や工業部品なども少しの傷みや劣化でココに落とす。
みなソレを
『ゴミ箱』
と呼んでいる。
XM「…じゃ、俺使えそうな部品探してくるよ！」
『うん…』
兄さんの声にテキトーに返事をしながら
落ちてくるゴミ達から目を反らす事が出来ないでいた。
ここに来る度、いつもそう。
ぼーっとしていると、いつの間にかディオに抱き締められて視界を遮られた。
DO「何回目だ、ここに来るの。
…あんまり見るな。」
そう言って私の目から溢れた一粒の涙を
指で拭ってくれた。
「…うん、私達も行こう。」
無意識に流れた涙が恥ずかしくて笑いかけたけれど、ディオは無表情のままだった。
______私は5年前、ゴミ箱から落ちてここにやってきた。
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でおらいと。(プロフ) - ぱらちゃんさん» ぱらちゃんさん、はじめまして♪コメントありがとうございます！この世界観、読んで下さる人付いて来れるかな〜、、とめちゃくちゃ心配だったもので笑 ぱらちゃんさんのコメで熱が伝わりました！笑 お陰でやる気がもっと出てきましたので、楽しみに待っていてください♪ (2018年2月2日 14時) (
レス) id: b33c4c399c (このIDを非表示/違反報告)
ぱらちゃん(プロフ) - なんと言ったらいいのかわからないんですが、とにかく大好きな作品です！次回の更新とっっても楽しみです。長々と失礼しました！笑 (2018年2月2日 3時) (レス) id: 6e60babd81 (このIDを非表示/違反報告)
ぱらちゃん(プロフ) - はじめまして。本当に面白すぎます。今まで読んだことない設定で斬新でめちゃくちゃワクワクドキドキします。1ページ1ページ緊張します！でおらいとさんみたいな語彙力がないので興奮を上手く伝えることが出来ず、もどかしいです笑 (2018年2月2日 3時) (レス) id: 6e60babd81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でおらいと。 | 作成日時：2018年1月11日 12時
