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卵をボールに卵白と卵黄を分けて割り入れる。
メレンゲを作るべく卵白の入ったボールを機械にセットした。
「ねぇ…告白したの？」
自分は魚が恋人で、そういった事に全く興味が無いのかと思いきや、女の子並みに恋バナに興味津々ばかりに聞いてくる。
「いえ…。」
「なぁ〜んでよ？松潤なら誰でもオッケーしてくれんでしょ？」
「そんなわけないでしょ？」
人には好みもあるし…
そもそも俺はそこまでモテねぇし。
卵黄のボールは、卵を少し解してから砂糖を少しずつ入れて混ぜる。
「いつから好きなの？」
「さぁ？」
「んふふふ…もったいつけんの？」
「いえ…そういうんじゃなくて、気づいた時には好きでしたんで。長さ？長さで言うと…３０年くらいじゃないですか？」
「３０年？！」
あ…智さんが大声出すの初めて聞いた。
てか俺も俺で何で素直に答えてんだ？
白っぽくなった卵黄にサラダ油を加えて更に混ぜる。
「俺…びっくりだ…。」
「大抵のヤツはびっくりしますね。」
「普通するよ！んでもって、何でそんな長い間、片思いなのかがもっと気になる。」
智さんは智でパンが焼き上がるタイマーの音が聞こえてオーブンを開いた。
熱気と共に焼きたてのパンのいい香りが厨房に充満する。
ミトンを嵌めた智さんが、オーブンから鉄板を取り出しラックに並べてく。
この店一番人気のクロワッサンだ。
「簡単ですよ。」
「うん？」
「俺が年下で弟だから。」
「え？お姉さんが好きなの？！あのコお姉さん？」
「違いますって…幼馴染。」
「あぁ…納得。」
安心したように笑って頷く。
「んじゃ、全然問題ないじゃん？」
「そう簡単じゃないんです。」
小麦粉まで混ぜ終わった生地にメレンゲを混ぜて、型に流し込んで４０分焼けばシフォンケーキが焼き上がる。
焼き上がるまでショートケーキのデコレーションをすべく今度は生クリームをホイップ。
「ありがちな『今の関係を壊したくない』的な？」
「まぁ…。」
「んふふふ。濃い顔して意外とヘタレ。」
「顔の濃さは関係ないでしょ。」
それは全く関係ない。
「んじゃ一生独身？あのコが他の男に取られてもいいんだ。」
「…。」
いいわけがない。
Aに彼氏できる度に二日酔いになるくらいヤケ酒してショックを受ける。
何で気づいてくんねぇんだって。
ずっと俺はAがいつ飛び込んで来てもいいように両手広げて待ってるのに…。
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とも(プロフ) - やったネ潤くん(*^^*)途中櫻井くんが出てきちゃった時にはちょー焦ったｗｗｗ一途な潤くんの悲しむ所は見たくないって念じながら拝読しましたｗｗｗ良かった！！幼馴染想いのかずくんもステキでした♪ (2018年11月4日 16時) (
レス) id: a1c0ba5bbc (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - すごくおもしろかったー！キュンキュンきた〜〜！ (2018年6月25日 9時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
大宮譲(プロフ) - 読ませて頂きました！Ｊにｷｭﾝｷｭﾝしちゃいました(///ω///)♪ニノちゃんのお姉ちゃんとJ想いな部分にもキャーってなりました(///ω///)♪最高！楽しかったです！ありがとうございました！ (2018年4月18日 11時) (レス) id: bae0b2e4bb (このIDを非表示/違反報告)
嵐love(プロフ) - 読みました。短いストーリーだったけど主人公ちゃんに激甘の潤君が凄く出てきてキュンキュンしました。(///ω///)♪私的には、少し櫻井君が可哀想だけど潤君と結ばれて良かったです。姉貴想いのニノも好きです。読んだからケーキが食べたくなりました。f(^_^) (2016年3月16日 9時) (レス) id: 124a98dc04 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - さやさん» きっと彼はニヒルじゃなくてそれこそ天使の笑顔でいる事でしょうね。幸せで羨ましい(笑)そしていつも嬉しいお言葉ありがとうございました。また次作でもコメ欄に遊びに来て頂けると嬉しいです。 (2016年3月10日 18時) (レス) id: 5482a94483 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2016年1月17日 20時
