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今までそれなりに彼氏がいて、それなりに経験もあるいい大人なのに、こんな幸せな気分なのは初めてで…
狭いシングルベッドで、潤に腕枕でギュッてされてると心も身体も潤で包まれて、満たされてふわふわぽわぽわであったかい…。
「…天国にいるみたい…。」
「そういう可愛い事ばっか言わないの。またシタくなっちゃうでしょ？」
ボソッと出た独り言のつもりだったのに、おでこにチュッとされて。
「…起きてたの？」
「眠れるわけがない。」
「いっぱい運動したのに疲れてないの？」
「こら…女の子がそういう事言わない。」
「ふふふ。」
ゆっくりゆっくり頭を撫でてくれる優しい潤の手は、私を幸せにしてくれる魔法の手だ。
潤の手から作り出されるスイーツは私の心もお腹も幸せで満たしてくれて…
今、こうやって撫でてくれているだけで女の子としての幸せをいっぱい運んでくれる。
「…潤？」
「ん…？」
「『夢』って…何の事？」
「やっぱ覚えてねぇんだな。」
「…ごめんね？」
「まぁ…あんな小さい頃の話なんて覚えてる方が稀だしな。」
ガッカリした様な口調は、そう自分に言い聞かせてるみたいで。
「Aの夢がケーキ屋さんのお嫁さんだったんだ。」
「え？」
それって…
まさか…。
「潤？」
「あぁ…だから俺はパティシエになった。Aを俺のお嫁さんにするのが俺の夢だったから、それならって…。」
「…。」
「重いだろ？引いた？こんな何年も…何十年も…。」
自嘲的に笑う潤の気持ちの大きさに泣きそうになって。
「でもさ…幼馴染だとか歳下だとか大人になればなるほど簡単じゃなくて…色々ごちゃごちゃ考えて…。」
「…ん。」
私もそうだったからわかる…。
３０年積み重ねた関係が壊れるのが何よりも怖かったんだよね。
「俺も男だし、彼女はいなかったけどそういうオトモダチっての？はいてさ…？」
その人があの子なのかな？
「お互い同意の上でも無意識に傷つけた子もいたと思う。そんな俺が…って…。」
「…うん。」
私も一緒だ。
櫻井くんだけじゃなくて、今までの彼氏達も私が本当に好きで付き合ってないって気づいて離れて行ったんだと思う。
「でもさ？Aだけは諦められなくって…。」
ギュ〜ッと抱きしめてくれる腕は、『離さないよ』って伝えてくれて…
「…諦めなくてよかった…。」
耳元で聞こえる潤の声は微かに震えてた。
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とも(プロフ) - やったネ潤くん(*^^*)途中櫻井くんが出てきちゃった時にはちょー焦ったｗｗｗ一途な潤くんの悲しむ所は見たくないって念じながら拝読しましたｗｗｗ良かった！！幼馴染想いのかずくんもステキでした♪ (2018年11月4日 16時) (
レス) id: a1c0ba5bbc (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - すごくおもしろかったー！キュンキュンきた〜〜！ (2018年6月25日 9時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
大宮譲(プロフ) - 読ませて頂きました！Ｊにｷｭﾝｷｭﾝしちゃいました(///ω///)♪ニノちゃんのお姉ちゃんとJ想いな部分にもキャーってなりました(///ω///)♪最高！楽しかったです！ありがとうございました！ (2018年4月18日 11時) (レス) id: bae0b2e4bb (このIDを非表示/違反報告)
嵐love(プロフ) - 読みました。短いストーリーだったけど主人公ちゃんに激甘の潤君が凄く出てきてキュンキュンしました。(///ω///)♪私的には、少し櫻井君が可哀想だけど潤君と結ばれて良かったです。姉貴想いのニノも好きです。読んだからケーキが食べたくなりました。f(^_^) (2016年3月16日 9時) (レス) id: 124a98dc04 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - さやさん» きっと彼はニヒルじゃなくてそれこそ天使の笑顔でいる事でしょうね。幸せで羨ましい(笑)そしていつも嬉しいお言葉ありがとうございました。また次作でもコメ欄に遊びに来て頂けると嬉しいです。 (2016年3月10日 18時) (レス) id: 5482a94483 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2016年1月17日 20時
