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潤の作ったケーキは、見た目も可愛いし、ほんの一口食べるだけでとっても幸せになれる魔法のケーキ。
潤が一番最初に作ってくれたのは泥のケーキ。
ロウソクに見立てた木の枝が、ちゃんと私の歳の数だけ立ってて南天の赤い身がイチゴの代わりにのっていた。
ちゃんと食べられるケーキをもらったのは小学校入ってから。
ホットケーキから始まり、マフィン、パウンドケーキ、ガトーショコラ、チーズケーキ…
どんどんレベルが上がって本格的になって、見栄えもよくなって…
今では立派なパティシエ。
幼い頃の夢を叶えた潤は、なんとなく短大行って、なんとなく就職して…
なんとなく生きてる私にとって、目を瞑りたくなる程、眩しくて。
バックの中から振動音が聞こえて、LINEの通知を確認する。
アプリを起動させなくても、通知画面だけで確認できる…
『ごめん…好きなのはAだけだから許して欲しい』
アホくさ…
もう何回目よ…。
なんとなく付き合った男なんて所詮こんなもんなのか…。
スマホをバックに放り投げてベットにダイブ。
あ…化粧落とさないと…
もうお肌も曲がり角を過ぎた年齢だし…
でも…眠い…
やっぱり潤のとこで寝たかったな…。
あのお店のパティシエになって一人暮らしを始めた潤は私は絶対泊めてくれないし。
和はいいのに…
なんで私はダメなのよ…。
「おい！バカ女！」
ノックもされず開かれたドアから、根暗のゲームバカがズカズカ入ってくる。
うつ伏せのまま無視してると、お尻をペシッと叩く根暗のゲームバカ。
「ちょっと！変態！セクハラ！」」
「は？そんなん言ったら素っ裸にタオル一枚で家ん中フラついてるお前のがよっぽど変態だわ。」
「うるさい！私の身体見ていやらしい事想像してるクセに！」
「アホか。んな事ありえねぇ。姉弟で欲 情するかっての。」
もう一回、私のお尻を叩くと、
「いい加減、男と何かある度に潤に甘えるのはやめろ。」
『何回言えばわかんだよ…』って、怒ってるのか悲しいのか、そんなごちゃ混ぜの表情をする。
「いいじゃない…潤のケーキ食べたくなるんだもん…。」
「だから！寂しい時だけ潤に縋るのはやめろ。潤の気持ち考えた事あんのかよ。」
「潤の気持ち？」
って…？
やっぱり迷惑だとか、そういう事？
「…っ、とにかく！潤をこれ以上振り回すな。幼馴染から解放してやれよ。」
自分の言いたい事だけ言って和はバンとドアを乱暴に閉めた。
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とも(プロフ) - やったネ潤くん(*^^*)途中櫻井くんが出てきちゃった時にはちょー焦ったｗｗｗ一途な潤くんの悲しむ所は見たくないって念じながら拝読しましたｗｗｗ良かった！！幼馴染想いのかずくんもステキでした♪ (2018年11月4日 16時) (
レス) id: a1c0ba5bbc (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - すごくおもしろかったー！キュンキュンきた〜〜！ (2018年6月25日 9時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
大宮譲(プロフ) - 読ませて頂きました！Ｊにｷｭﾝｷｭﾝしちゃいました(///ω///)♪ニノちゃんのお姉ちゃんとJ想いな部分にもキャーってなりました(///ω///)♪最高！楽しかったです！ありがとうございました！ (2018年4月18日 11時) (レス) id: bae0b2e4bb (このIDを非表示/違反報告)
嵐love(プロフ) - 読みました。短いストーリーだったけど主人公ちゃんに激甘の潤君が凄く出てきてキュンキュンしました。(///ω///)♪私的には、少し櫻井君が可哀想だけど潤君と結ばれて良かったです。姉貴想いのニノも好きです。読んだからケーキが食べたくなりました。f(^_^) (2016年3月16日 9時) (レス) id: 124a98dc04 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - さやさん» きっと彼はニヒルじゃなくてそれこそ天使の笑顔でいる事でしょうね。幸せで羨ましい(笑)そしていつも嬉しいお言葉ありがとうございました。また次作でもコメ欄に遊びに来て頂けると嬉しいです。 (2016年3月10日 18時) (レス) id: 5482a94483 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2016年1月17日 20時
